くらし 謹賀新年
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- 発行日 :
- 自治体名 : 岩手県矢巾町
- 広報紙名 : 広報やはば 令和8年1月号
令和8年 元日
矢巾町長 高橋 昌造
あけましておめでとうございます。
町民の皆さまにおかれましては、健やかで希望に満ちた輝かしい新年をお迎えのことと心からお喜び申し上げます。そして、日頃の町勢発展に対するご支援とご協力に、心から感謝いたします。
令和7年は昭和30年の3村合併から70周年の節目を迎えた、特別な一年となりました。現在まで続く町の発展は、先人・先輩・先達の皆さまが積み重ねられた努力と歩みのおかげであり、その足跡の重みを改めて強く感じる一年でもありました。また、矢巾北中学校では創立30周年の節目でもあり、さらなる学校発展を期す年となりました。
また、70周年記念式典では矢巾中学校・矢巾北中学校の生徒の皆さんに「矢巾町の未来創造宣言」を行っていただきました。「持続可能な地域社会の実現」「技術革新の推進」「多様性の尊重」「教育と人材育成の充実」「地域コミュニティの強化」「観光資源の活用と発展によるにぎわいの創出」。この6テーマを生徒が堂々と宣言してくれた姿に、大きな感動を覚えました。本町の第8次総合計画の基本理念「みんなで築く 躍動感あふれ幸せな未来へ進化するまち やはば」を次の世代が自分の言葉で受け止め、歩み始めていることを実感した瞬間でもありました。70周年の節目を新たな歴史の一歩へとつなげてまいります。
加えて昨年は「スポーツのまち」「音楽のまち」としての矢巾の魅力が大きく輝いた年でもありました。
スポーツの分野では、聴覚障がい者のための国際大会「デフリンピック」においてハンドボール日本代表として町内出身・在住の水嶋貴一選手が健闘されました。今後はミラノ・パラリンピックに出場予定の髙橋幸平選手の活躍にも、大きな期待が寄せられています。また、本町出身の中学生・高校生の皆さんがハンドボールをはじめとした競技で活躍し、町長杯を通じた他地域との交流も広がりました。
音楽の分野では、煙山小学校吹奏楽部、矢巾北中学校特設合唱部、南昌みらい高校音楽部などが県大会・東北大会、さらに全国大会で活躍し、すばらしい成果も届けてくれました。児童生徒の姿を見て、矢巾町はまさに「文武両道の町」であると、誇りを持って実感しています。
このような中で昨年は、先達が築き上げてきた歴史を引継ぎ、新たな取り組みを進化させ、今後のさらなる町勢発展のため、各種施策に取り組みました。
4月にコミュニティ及びまちづくりの発展や岩手医科大学を始め医療・福祉・介護の連携によるまちづくりを目的として「企画コミュニティ係」を「まちづくり推進室」に組織改変し、まちづくりに注力する体制としたほか、観光物産PRや首都圏とのパイプ作り、将来的な企業誘致、立地企業のフォローアップを視野に、県の東京事務所へ職員を派遣しています。
産業振興では、町農商工共創協議会で業種の枠を超えた連携を通じて、町全体の産業活性化と地域経済循環の促進に寄与する各種事業を継続しています。また、町内3カ所の大規模宅地開発事業では、宅地の分譲販売が行われているほか、商業開発も進んでいます。いずれも本町への移住定住の促進や地域産業活性化の大きな起点となるため、引き続きサポートを行います。
国際交流の推進では、アメリカ合衆国フリモント町との友好都市締結30周年を迎え、中学生をはじめ、両町の町民同士の相互交流が行われました。
令和8年は「みんなで築く 躍動感あふれ幸せな未来へ進化するまち やはば」の実現へ、各種施策をさらに推進する年となります。4月には岩手医科大学附属病院内丸メディカルセンターの移転統合を控えており、医療・福祉・介護の関係者が緊密な連携のもとにまちづくりを進められるよう引き続き注力してまいります。
そして、この移転を契機として「関係人口」「交流人口」を創出することに力を入れてまいります。「矢巾町に住んでみたい、住んで良かった」と言われるまちづくりが理想ですが、まずは「矢巾町に行ってみたい」と思われるよう、西部地域の活性化などに取り組みます。そして、地域コミュニティの醸成と共創による町民本位のまちづくりを念頭に取り組み、町民との対話などを通した地域コミュニティの活性化のため、現在実施中の地域みらいづくり会議を継続してまいります。
人口減少を背景に深刻化する空き家対策では、特に空き家が増えてきている周縁地域における対策に力を入れ、意向調査を行い実態把握に努めながら空家等対策計画を見直し、空き家に対する取り組みを進めます。併せて、農業の後継者不足についても対策を講じてまいります。
防災、安全対策では、長年の懸案である北上川堤防関連の課題解決に取り組みます。土橋地区で残る約500メートル区間を地元の皆さまや関係機関と連携し、解決に向け取り組みます。また、クマの出没による被害が町の中心地でも発生しています。人とクマとの住み分けができるよう、国や県と連携して里山整備に力を入れてまいります。
地域資源の活用では、古里FICエネルギー合同会社矢巾バイオマス発電所が年内の稼働開始を予定されています。地域の森林資源を活用して再生可能エネルギーを生み出す施設として、安定的な電力供給と林業振興の両立に大きく期待しています。
先人から受け継いだ町の歩みを未来へつなぎ、次世代が誇りを持って暮らせる町を町民の皆さまと一緒につくるべく、力強く前進してまいります。結びに、この一年が皆さまにとってすばらしい年になることを祈念し、年頭のあいさつといたします。
