- 発行日 :
- 自治体名 : 岩手県矢巾町
- 広報紙名 : 広報やはば 令和7年5月号
岩隈(いわくま)淳樹 隊員
5月、今年は昨年よりも桜の開花が早かったように思えましたね!
桜は積算温度の開花目安(2月1日以降の積算600℃)があるのは何となくご存じかと思いますが、その他の生態はいかがでしょうか?例えば、開花の進行具合で花の色が変わったり、染井吉野(ソメイヨシノ)は挿し木という技法で増殖したクローン体だったり、道明寺や桜餅の葉っぱは大島桜(オオシマザクラ)の若葉だとか…!!
さて、文字数に収まるかどうか…。今回は染井吉野の事について。実はクローン故の不具合、元々の親木は特に病気に弱かったと言われています。そして寿命は平均で60~80年と言われております。40年前後までは放っておいても順調に成長しますが、以降は手を掛けないと弱って最終的には枯れてしまいます。ちなみに国内の染井吉野は70年前後の樹齢が多いかと…。
本町でも弱体化は見られ、具体的には病気の被害が現れています。開花期に葉枝が細かく出てくる[てんぐ巣病]、幹や枝に軟膏薬を塗った様な[こうやく病]などが代表的かと思われます。
病害虫を未然に防ぐことや完治させる事は本当に難しいことです。簡単にできる対処は『樹の根元には近づかない』です。表土が踏み固められてしまうと根っこや土中の微生物が呼吸しづらくなります。人間と一緒で、桜も土も呼吸がとっても大事です!樹木の成長は長い時間が掛かります。皆さんと共に大事に育てて春にきれいな花見ができる様にしたいですね!
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