くらし ごみについて考えてみませんか?(1)

■市民生活を支えるごみ処理
◇ごみの焼却・資源化事業を担う「亘理名取共立衛生処理組合」
令和6年度に市内で発生したごみの総重量は約2万4千8百トン。これらのごみの行き先となるごみ処理施設の管理・運営を行っているのが「亘理名取共立衛生処理組合」です。名取市のほか、岩沼市、亘理町、山元町の2市2町のごみ処理を広域的に担う一部事務組合で、私たちの生活を支える大切な役割を果たしています。
同組合で働く佐藤主査は、「私も普段からごみの分別を意識して生活していますが、名取市は人口が増えている一方で、ごみの総量が減少しています。それだけ、皆さんのごみの分別意識が高いものと感じています。引き続きごみの減量化にご協力をお願いします。」と話をされていました。

◇ごみ処理施設「岩沼東部環境センターぽぽか」
市内で収集されたごみの大半は、亘理名取共立衛生処理組合の保有施設「岩沼東部環境センターぽぽか」で処理されています。高い煙突がそびえ立ち、スタイリッシュな工場の趣が印象的です。
同センターの特徴のひとつは、ごみ処理の過程で発生する熱を発電に利用していることです。施設で使用する電力を自ら賄うと共に、余剰な電力は電力会社に売電しています。
単にごみを焼却するだけではなく、エネルギーを有効利用・循環させる、環境にやさしい取り組みが行われています。

◇ごみ収集・回収業務を行う「協業組合名取環境事業公社」
ごみの収集作業は、市内約1400カ所の集積所に集められたごみを収集するところから始まります。
午前8時過ぎ。ごみ収集車が市内の集積所を目指し、次々と車庫から出発していきます。
名取市のごみ収集や回収・処理施設への運搬を行っているのは「協業組合名取環境事業公社」です。
作業員の皆さんは、この全箇所に出されたごみを、多い日には収集車20台以上で日々収集しています。
この日撮影を行った下増田地区は「焼却ごみ」の収集日でした。作業員さんはごみ袋を軽々と持ち、素早く積みこんで収集し、手際よく次々と集積所を回られていました。
この日は晴れて爽やかな青空が広がっていましたが、雨の日や暑さ、寒さの厳しい時期も、欠かさずごみの収集を行っています。

■ごみ収集作業歴20年以上のプロフェッショナル
「協業組合名取環境事業公社」の山口さんにお話を伺いました。

◇まずは何より安全運転
トラックを運転する仕事なので、安全運転・安全作業に注意しています。また、収集車には2人で乗車して業務にあたるので、2人の意気が合わないと作業がはかどりません。コミュニケーションを心掛け、スムーズな作業に気を配っています。

◇収集作業において大変なこと
名取市内は狭い道路が多いため、安全確認には気を使っています。また、ごみの収集作業は力仕事です。暑さ、寒さの厳しい時期は特に、身体のケアに注意を払っています。

◇感謝の気持ちが励みになる
「いつも収集ありがとう」の張り紙、収集中の「ありがとう」や「いつもお疲れさま」の市民の皆様の声掛けは、とても励みになります。幼稚園児が手を振って「おじさん、頑張って〜」等の声をいただくと疲れた心が一気に和みます。市民の皆さんのお役に立てていると感じられ、やり甲斐を感じます。

◇市民の皆さんへひと言
ごみ収集車が道路に止まり道をふさぎ、皆さんにご迷惑をかけることもありますが、ごみ収集業務にご理解をいただき感謝しています。今後とも、ルールを守ってごみを出していただくようご協力をお願いします。