- 発行日 :
- 自治体名 : 宮城県栗原市
- 広報紙名 : 広報くりはら 令和7年12月号
栗原市長 佐藤 智
■全国に誇る冬の景色
先日手元に届いたJR東日本の会員向け情報誌「大人の休日倶楽部11月号」の特集に、伊豆沼・内沼が取り上げられており、紙面に広がる慣れ親しんだ風景に驚くとともに、全国に誇れる地域資源に改めて感激しました。
今年は、伊豆沼・内沼の「ラムサール条約湿地」登録40周年の節目の年です。
伊豆沼・内沼は、国内最大級のガンやカモ類の越冬地であり、近隣地域と合わせ、日本に渡来するマガンの約9割がこの地で冬を過ごしています。収穫が済んだ田畑で落穂をついばむ姿は愛らしく、整然と列をなして空を進む姿にはいつも感心してしまう、心和む郷土の風景の1つです。また、この景色を楽しみに、多くの観光客や愛鳥家、研究者が来市されることも、栗原の冬を彩る風物詩であり、恩恵と感じています。
そして、渡り鳥の訪れは、伊豆沼・内沼の水質改善や清掃活動、観察マナーの普及など、地域の皆さまのたゆまぬ努力のたまものでもあります。
冬の終わりには、3千キロメートルを越える旅路を経て北の繁殖地へ帰る鳥たちが、新しい家族と共にまた栗原を訪れてくれるよう、水鳥の楽園としての地域の自然を守り続けていきたいと思います。
