文化 市内の文化財散策

(246) 南部神楽とその継承
南部神楽は、江戸時代末期から伝わる民俗芸能です。その名称は岩手県南を含む旧仙台藩領で使われており、それ以北の岩手県では「仙台神楽」、「胆沢神楽」、「エンギ神楽」などと呼ばれています。
古くから神仏へ奉納されてきた「山伏神楽」、「法印神楽」は、加持祈祷や神事を行う山伏や法印などの修験者による神楽で、南部神楽は山伏神楽の影響を受けて成立しましたが、その特徴である獅子頭を用いた「権現舞」を取り入れず、独自の発達を遂げたものとして位置づけられています。
民衆が楽しむための演目が多数を占めており、浄瑠璃や歌舞伎のように舞手がセリフを唱えて演じる「劇舞」は南部神楽特有のものです。一方で、神に奉納する「式舞」や「神舞」は舞が中心となっています。民衆が担い手となって広まった南部神楽は、神に捧げる祈りとして、また、心浮き立つ祭りの調べの1つとして、四季を通じて人々の暮らしを彩ってきました。
南部神楽が盛んな地域として知られる栗原ですが、近年は担い手や発表の場の減少などが課題とされています。これに対し、流派を越えた共演や協議会の結成など、継承のための取り組みが行われています。その1つとして、2月15日(日)に「神楽ふれあい教室」が開催されます。ぜひ、この機会に、南部神楽を体験してください。
※詳しくは、市ウェブサイトで確認してください。

問合せ:教育部文化財保護課
【電話】42-3515