くらし 自然災害との共生と豊穣の大地の物語 栗駒山麓ジオパークだより 106

■栗駒山麓ジオパーク学習を紹介
栗駒山麓ジオパークでは、地域の資源を活用した地域探究、理科教育、防災学習などの学習プログラムを行っています。

栗駒山麓ジオパークでは、平成20年岩手・宮城内陸地震で生じた荒砥沢地すべりや、世界谷地、伊豆沼・内沼、くりでんミュージアムなど、地域の自然や文化、自然災害の痕跡などを活用した学習プログラムを提供しています。現在は、市内の小中学校を中心に、年間80件以上の学習を実施しています。
栗駒山麓ジオパークの学習プログラムは、地域探究、理科教育、防災学習の3つを柱に組んでいます。
地域探究では、栗原の自然・文化にまつわる場所や施設を見学し、市の魅力を発見することを目指します。市内施設などに協力してもらい、生き物観察や現場見学なども行っています。
理科教育では、ジオパークビジターセンターの実験装置や、市内で見つかる岩や土などの標本を使って、学校の授業で学習する内容よりも、より深い理解を促します。特に、地層学習では、土地の地権者や管理者に協力してもらい、実際の地層に触れて観察します。
防災学習では、これまでに市で発生した自然災害の遺構やビジターセンターの展示を見学し、自然災害の概要や発生メカニズムなどを学習します。また、水害シミュレーション実験やハザードマップを用いたグループワークを通して、防災に対する意識や考えを持つことを促します。
子どもたちがふるさとの栗原に誇りを持ち、そして災害が発生したときに自分の身を守れるように、これからもジオパーク学習を推進していきます。

■ビジターセンターなつやすみ特別イベント2025を開催
子どもから大人まで、楽しみながら防災・減災について学べる体験イベントを開催します。
当日は、栗駒山麓のめぐみ認定店舗による特産商品の出張販売やキッチンカーでの販売も行います。また、ねじりほんにょやむすび丸が登場します。
日時:8月2日(土) 午前10時~午後4時
場所:栗駒山麓ジオパークビジターセンター
内容:
・360度大迫力映像によるVR空中散歩体験
・ダムや田んぼダムに関する出前講座
・苔テラリウムづくリワークショップ
・ゆるキャラとじゃんけん大会
・川のはたらきや河川の地形を再現できるエムリバー
・土のパステル「ドパス」ワークショップ など

問合せ:ジオパーク推進室
【電話】24-8836
【FAX】45-5936
・ジオパーク 市ウェブサイト
・ジオパーク Facebook
・ジオパーク LINE
※二次元コードは本紙21ページをご覧ください