- 発行日 :
- 自治体名 : 宮城県七ヶ浜町
- 広報紙名 : 広報しちがはま 令和7年5月号
◆子どもたちから地球を借りるのだ
~プリマス町緑の町づくり委員会 アンドリア・ディキンソンさん~
マサチューセッツ州をはじめとするアメリカの東海岸では、気候変動の対策や地域の清掃活動など、自然に配慮した様々な取り組みが行われています。プリマス町でも、町の緑や水の節約、土地の保護などを管理する委員会が複数あります。
今月紹介するのは、その委員会の一員であるアンドリア・ディキンソンさんです。アンドリアさんは、自然が大好きで、彼女の自然保護に対する情熱は誰もが認めています。2024年に七ヶ浜の訪問団がプリマスを訪れたときに、いろいろな交流イベントを通し、七ヶ浜のことを知り、とても興味を持ってくださいました。
◎初めに、アンドリアさんが取り組む活動について聞いてみました。
「6年前からプリマス町の緑の町づくり委員会の委員と地元の非営利団体であるサステナブル・プリマス(持続可能なプリマス)の理事を務めています。 緑の町づくり委員会は、自然や帯水層(地下水を含む地層)などのプリマスの特徴的な環境を未来の世代に引き継ぐために、その保全と維持に取り組んでいます。サステナブル・プリマスは、自然界の劣化を緩やかにしようと、生態系に配慮した活動を実践しています。 私たちは、プリマスがいつまでも素晴らしい環境でありつづけるために、住民、組織、政府が連携し、教育分野をはじめ、様々な分野にて活動しています。」
◎次に、七ヶ浜の皆さんにプリマスで何を体験してもらいたいかを聞いてみました。
「プリマスを訪れる皆さんには、美しく修復された自然保護地区を探索することをお勧めします。例えば、フットヒルズ保護区は、元クランベリーを栽培していた500メートル四方の湿地帯で、水鳥のための池を作り、自然の湿地帯の状態に復元されています。この土地の周りには遊歩道があり、自然が変化していく美しい風景を楽しむことができます。」
◎次に、七ヶ浜町とプリマス町の姉妹都市関係について感想を聞いてみました。
「姉妹都市関係は、お互いの経験から学び、アイデアを共有する素晴らしい方法です。私たちと七ヶ浜町のコミュニティーには多くの共通点があります。私は、七ヶ浜町の東日本大震災の経験やその後の回復力、そして、七ヶ浜町がどれほど町民や訪問者に対して優しく、文化的で、多様性のあるまちづくりに努力していることを、とても興味深く聞きました。」
◎最後に、アンドリアさんから七ヶ浜の皆さんに一言いただきました。
アメリカの先住民の自然の大事さを忘れないための言い伝えです。「我々は祖先から地球を受け継ぐのではなく、子どもたちから地球を借りるのだ」
◎アンドリアさんについてもっと知りたい方は、国際村のエントランスロビーの展示ディスプレイを是非ご覧になり、メッセージもお書きください。
取材・翻訳・編集:国際交流員マコウエン・レン
問合せ:七ヶ浜国際村
【電話】357-5931