くらし [特集]新知事の紹介

■寛容と挑戦
いま、時代の大きな変わり目に、秋田の強みを生かす新たな挑戦によって、未来を拓くチャンスが訪れています。
全国最下位は秋田の定位置ではありません。
現状維持を乗り越えて、子どもからお年寄りまで全ての世代の皆さんが、のびのびと自分らしく暮らせる、寛容と挑戦に満ちた秋田をともにつくっていきましょう。

秋田県知事
鈴木 健太

●プロフィール
鈴木 健太(すずきけんた)
昭和50年、大阪府に生まれ、小学生から兵庫県神戸市で育つ。
京都大学法学部卒業。平成12年、陸上自衛隊入隊。平成18年、退職して妻の地元秋田県へ移住。その後、司法書士として働きながら平成27年、秋田県議会議員に初当選。令和5年、秋田県議会副議長。令和7年4月、秋田県知事に初当選。

●鈴木知事に訊(き)く5つのこと
[01]新しい県政をどのように進めていくの?
本県は、人口や出生数の減少など、厳しい数字が多く見られますが、危機的な数字を受け止めた上で、その状況を打開するため、マーケティングの手法を取り入れ、施策の精度を高めていきます。
そして、県民一人ひとりの声をしっかりと受け止め、同じ目線で考え、ともに歩みながら、新時代の秋田をつくっていきます。

[02]人口減少にどう対応していくの?
年少人口(0~14歳人口)の維持を最優先に、本県出身の子育て世帯のAターン促進などに力を入れ、効果的なプロモーションと大胆な支援策を展開することにより、一定程度の人口規模での地域の維持・存続を目指します。
また、結婚の希望をかなえる支援策の実効性を高め、国による第3子への支援をしっかり活用して、出生数の増加を図ります。

[03]暮らしを守る取り組みはどうなるの?
激甚化・頻発化する自然災害に対し、河川改修などのハード対策と、情報発信や意識啓発などのソフト対策の両面から取り組みを進め、県民の皆さんの生命と暮らしを守ります。
また、健康寿命の延伸に向けた取り組みを継続して進めるほか、病気や障害があっても、住み慣れた場所で自分らしく安心して生きていくことができるよう、医療・介護・福祉サービスの提供体制の整備に努めます。

[04]県内産業をどのように発展させていくの?
地域経済を支えている中小企業者・小規模事業者の県外・国外展開、DXの導入などを全力で応援するとともに、農業経営の大規模化やスマート技術などの導入により、生産性の向上を図るほか、強みである森林資源を生かして、カーボンニュートラルの実現に寄与しながら、地域全体の稼ぐ力を高めていきます。
さらに、本県の雄大な自然環境や、観光路線として可能性を秘めるローカル鉄道、マタギやジビエに代表される習俗・文化など、未だ十分に伝え切れていない魅力を国内外に届けられるよう、戦略的なPRを行っていきます。

[05]地域をもっと元気にする取り組みはあるの?
県内を拠点とするトップスポーツチームを官民一体で盛り上げるほか、美術、音楽、演劇などの芸術文化を鑑賞する環境を充実させることで、多くの県民の皆さんにスポーツや文化活動を楽しんでいただき、県外からの誘客や消費拡大にもつなげていきます。
前向きに、「みんなで良くなっていこう」と発信することが一番大事で、県民の皆さんが「秋田には何もない」と思わず言ってしまう空気自体を変えていきます。

この内容に関するご質問は県総合政策課(【電話】018-860-1217)へ