- 発行日 :
- 自治体名 : 秋田県横手市
- 広報紙名 : 市報よこて 令和8年1月号
お医者さんが今伝えたいまめ知識
福嶋内科医院
福嶋隆三医師
■アルツハイマー型認知症、軽度認知障害と注射薬治療の話
アルツハイマー型認知症や軽度認知症は、加齢と関係しており、社会の高齢化とともに年々増加しています。横手市の高齢化率は42・6%(全国29・4%)と高く、6400人余りの方はアルツハイマー型老年性認知症、約5千人の方は、物忘れなどはあるものの、生活に支障のない軽度認知障害と推計されています。若年性アルツハイマー型認知症や若年者の軽度認知障害の方も、55歳以上の方を中心に相当数います。
なお、アルツハイマー型認知症の予防には、生活習慣の改善や適度な運動などが有効とされ、欧州では、それらの実践によりアルツハイマー型認知症は減少傾向にあります。
アルツハイマー型認知症や一部の軽度認知障害は、β(ベータ)アミロイドという物質が、発症する10~20年以上前から脳内にたまり、神経細胞を障害することが原因の一つと判明していました。そこで、脳内のβアミロイドを減少させる薬物の開発が行われ、注射薬『レカネマブ』が令和5年12月から、『ドナネマブ』が令和6年11月から使えるようになりました。これらの薬剤を使うには、患者さんが軽いアルツハイマー型認知症、あるいはその前段階としての軽度認知障害かどうかを厳密に調べる必要があります。その上で、患者さんやご家族の方とも相談し、治療が行われています。治療を受けている方の中には症状が改善し、進行が止まっている方もいます。
物忘れや、認知症が気になる方は、かかりつけの医師に気軽にご相談してください。
横手市医師会HP
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