- 発行日 :
- 自治体名 : 秋田県五城目町
- 広報紙名 : 広報ごじょうめ 令和7年11月号No.1095
■ズーズー弁は、心のふるさと
伊藤 廣(北村出身)
ズーズー弁は今でも大切な心のふるさとです。上京して何十年たった今も都会のことばと秋田弁が混ざり、なまりながら会話をしています。今でも上野駅に行くとズーズー弁で話す人たちが多くほっとした気持ちになります。
思い出すこと今から約60年前、夢を追いかけて上京しました。上野に着いたとき、息苦しさを感じました。母からは、「東京の人間には勝てない」と言われたのを今でも覚えています。学生時代は貧しく、当時住んでいたアパートには風呂がなかったため、タオルで体を拭いて1日が終わる日々。不安と希望が入り交じった時代でした。
就職活動では、採用試験に合格することができました。研修場所は、電電公社(現在のNTT)。辞令交付式で、同期生6人で宣誓書を読みました。6人ともバラバラの配置となってしまいましたが、50年経った今でも会っています。
東京で1番好きな場所は「上野駅」です。歌手・井沢八郎が歌った上野駅が懐かしいです。2番目に好きな場所は修学旅行で訪れた「東京タワー」です。あんなに高い建物は見たことがありませんでした。3番目は「神田本の街」。学生時代だけではなく今でも古本屋街を散策しています。
そして現在、私の趣味はボランティア活動です。2021年に開催された東京オリンピックでは、秋葉原などで活動し海外の選手と交流することもできました。東京マラソンでは毎年、日本橋や秋葉原などで活動しています。さらに、上京後の五城目町との関りも30年になり、町のために楽しみながら頑張っています。これからも続けていきたいです。
