くらし なるせ加工研究会 事業拡大へ
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- 発行日 :
- 自治体名 : 秋田県東成瀬村
- 広報紙名 : 広報ひがしなるせ 令和7年5月号
なるせ加工研究会が、今年の1月1日に農事組合法人から株式会社へ組織変更しました。新しい組織の代表を務める、谷藤広子さんにお話を聴きました。
会社名:株式会社なるせ加工研究会
所在地:東成瀬村岩井川字下村91-1
代表者:代表取締役 谷藤広子
従業員数:14人
沿革:1987年、JA東成瀬(現JAこまち東成瀬支店)の女性部有志で設立。2009年、農事組合法人化。2025年、株式会社化。
Q 株式会社にした理由は?
A これまでの農事組合法人では、活動に制約がありました。この数年間で、研究会に外部から持ち込まれた食材のパック詰めや瓶詰めの依頼が増加していましたが、農協法により外部からの受託作業を請け負うことができませんでした。そのことをきっかけに、定款を見直ししました。その後、村の産業振興課や雄勝地域振興局に相談させていただいた結果、食品加工の受託作業を対応可能にして、幅広い依頼に対応できる体制を整え、利益の向上を図るため株式会社へ組織変更することに決めました。
Q なぜ1月1日から?
A 会計年度が1月1日から12月31日までなので、会計年度に合わせて1月1日からにしました。
Q 代表になった気持ちは?
A 世代交代として代表になりましたが、最初はとても不安でした。ただ、取締役を3人体制にしたことと、前代表の谷藤トモ子さんに取締役に入ってもらったことで、沢山のことを教えてもらったり相談することができるので、とても心強いと感じています。
Q 株式会社になって変わった事は?
A 商工会との繋がりが強くなったと感じています。相談にのってもらったり、アドバイスをいただけることが大きく変わりました。そして、村の産業振興課との関係が無くなってしまうのではないか?という心配はあったが継続して支援等をいただけていることは、とてもありがたいです。
あとは、従業員である14人全員が株主になっていることもありますし、外部からの受託作業を請け負うことができるようになったのが、何よりの変化だと感じています。
Q 課題は?
A 営業力や販売促進ですね。そして高齢化によるトマト農家の減少。あとは将来的な後継ぎです。会社などを定年退職した方々に手伝ってもらい、将来的には後を継いで欲しいと考えています。
また、この加工所の経営者として頑張ってくれる方をさがしています。
Q 今後の目標は?
A まずは、自社品の売り上げを伸ばしていくことに力を入れたいと考えています。そして、村内外からの要望も視野に入れて、受託加工を伸ばしていくことです。最後に、人の口に入るものなので、安心安全な品物を作ることを心がけることですね。
お忙しいところ、ありがとうございました。今後のご活躍を期待いたします。