くらし 第 58 回東成瀬村産業祭
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- 発行日 :
- 自治体名 : 秋田県東成瀬村
- 広報紙名 : 広報ひがしなるせ 令和7年11月号
10月24日から25日の2日間、村民体育館を主会場に第58回東成瀬村産業祭が開催されました。飲食ブースをはじめ、物産販売や各種展示、伝統芸能、もちまきなどイベントが盛りだくさんで大いに賑わいました。
今年の夏は災害級の高温・干ばつとなり、昨年度より出品数は12点の減となりましたが、厳選された農産物等の出品物は審査員から高い評価をいただきました。
■審査講評
○水稲・穀類部門
水稲部門は、夏場の高温・干ばつを克服し、適切な栽培管理と高い乾燥調製技術がうかがわれる、優秀な出品物でした。
穀類部門では、小豆・白ささぎなどが出品されましたが、品種固有の特性を備えた優秀な出品物が多く見られました。
○野菜・果樹部門
野菜部門について、今年度は、春先の日照不足や夏場の高温干ばつなどの厳しい栽培環境の中で115点が出品されており、気象変化に対応したきめ細かな栽培管理の成果が表れた優れた出品物が多く見られました。結果については、県の戦略作目であるきゅうり・ねぎで、秀品が出品されており、栽培技術の高さがうかがえました。
また、地域特産品である平良カブや四季成りいちごは品種特性がよく現れた秀品が出品されたほか、さといもをはじめ秋野菜も品質の優れたものが見られました。
果樹部門については柿・マルメロ・キウイフルーツの合計6点が出品され、果実の大きさ等の規格の揃いや病害虫の有無等を中心に審査をしました。今年は7月の干ばつなど果樹にとって厳しい気象条件ではありましたが、いずれも品目の特徴を発揮した優れた果実が出品されました。
○花卉部門
花卉部門については、リンドウとトルコギキョウの出品がありました。特に夏の高温条件の中で、栽培管理や病害虫防除に御苦労されたことと思いますが、いずれの出品物もバランスの取れた草姿と花のボリュームを兼ね備えた素晴らしい品質でした。
○加工品・民芸品部門
加工品・民芸品部門は、トマトやかぶなどの野菜やはちみつ、山菜などを利用した加工品、蔓細工などの民芸品が出品されました。伝統技術や地域の食文化に根ざしたもののほか、新たな技術や発想を取り入れたものなど、幅広く出品されており、いずれも商品性の高い出品物でした。今後とも多彩な特産物を活かした加工品等の生産が拡大することを期待します。
○林産物部門
林産物については、なめこ・菌床しいたけ・くりたけなど11点の出品がありました。
なめこは、大きさが揃い、滑りと色味が良好で、丁寧な栽培管理がうかがえる出品物でした。
菌床しいたけは、傘の張りが良く、形も綺麗な円を成し、重厚で市場性の高い出品物でした。
どの出品物も市場性を意識した高品質なものであり、今後とも栽培技術の向上に励み、良質な林産物の供給に努めていただきたいと思います。
■出品数

■東成瀬村長賞1等の部及びこまち農業協同組合長賞14点(敬称略)

