くらし あなたの命を守るマイナ救急

市消防本部では、総務省消防庁と連携して、健康保険証の利用登録をしているマイナンバーカード(マイナ保険証)を活用した救急業務(マイナ救急)の実証事業を実施しています。
この事業を通して、救急業務の迅速化・円滑化を目指しています。

▽マイナ救急とは?
マイナ救急は、救急隊が、マイナ保険証を活用して受診歴や処方薬などの情報を取得することで、より早く・的確な救急業務を行うものです。
通常の救急搬送では、現場に到着した救急隊が、患者さんのお名前などの基本情報や既往歴・受診歴・処方薬・かかりつけ病院などを、本人または家族などから、口頭で聞き取ります。
しかし、苦しんでいたり、意識を失っていたりする患者さんや、高齢の患者さんから情報を集めるのは簡単ではありません。平常時であれば答えられる内容でも、慌てていたり、緊張したりしていて、記憶が曖昧になったり分からなくなったりします。
例えば、高血圧や心臓が悪いなどの持病は答えられても、飲んでいる薬の名前までは分からないということもあります。
救急隊は口頭だけではなく、健康保険証やお薬手帳など、さまざまな持ち物から情報を集めて、搬送先の病院を選定しています。救急現場では一刻を争います。
救急隊がマイナ保険証を活用して、患者さんの正確な医療情報を早期に確認できれば、より早く搬送先の病院を選定できます。
搬送先の病院も患者さんに合わせた治療の事前準備に取りかかることができ、救急隊は必要な救命処置や観察も的確に行い、患者さんに寄り添った救急活動ができます。

▽マイナ保険証の携行を
もしもの時に備えて、マイナンバーカードの取得、健康保険証の利用登録、そして、普段からの持ち歩きに協力をお願いします。

《救急搬送の流れ4ステップ》
(1)119番通報
通信指令員による聞き取り。併せて、マイナ保険証の用意を依頼します。
※持っていない場合は、通常の救急活動を実施します。
(2)救急隊が到着
救急隊が傷病者本人から同意を得てマイナ保険証を受け取ります。
※意識障害などで同意を得ることが難しい場合は同意なしで閲覧することがあります。
(3)情報の閲覧
マイナ保険証をタブレット端末で読み込み、専用のシステムから傷病者の医療情報を閲覧します。
(4)病院に搬送
閲覧した情報を参考に必要な応急処置を行い、搬送先の病院を選びます。

◇マイナ救急QandA
Q 救急隊は、マイナ保険証で何が分かるの?
A 患者さんの適切な治療につなげるための情報が分かります。
救急隊が必要な情報は「診療・薬剤情報」「健診結果」救急搬送の際に役立つ情報をまとめた「救急用サマリー」です。救急用サマリーには、病院の受診歴や手術歴、電子処方箋などの情報が日付の新しい順に表示されています。
「患者さんの意識状態が悪く、現場に居合わせた家族も詳しい病歴が分からない時に、マイナンバーカードから正確な病歴・治療歴を取得できたため、搬送先病院がスムーズに決まった事例があります。」

Q マイナンバーカードにはいろんな情報が入っているから、見られるのが不安です。
A 救急隊は、限定された情報しか見ることができません。税や年金などの情報は閲覧できない仕組みになっています。閲覧した情報を保存することもできませんのでご安心ください。

Q マイナンバーカードを持っていません。どうすればいいですか。
A マイナンバーカードの申請には、個人番号カード交付申請書が必要です。マイナンバーカードは、スマートフォン・パソコン・証明用写真機・郵便などで申請できます。
申請から約1カ月後、本人宛てに送付する交付通知書が届いたら、予約の上、市役所の窓口で受け取りとなります。
※申請・受け取り方法について詳しくは、市ホームページへ。

問合せ:市民課
【電話】内線345

Q マイナンバーカードの健康保険証の利用登録はどうすればいいですか。
A マイナンバーカードを保険証として利用するためには、事前に利用登録が必要です。
マイナ保険証の申し込みは、次のいずれかで行うことができます。
(1)ご自分のスマートフォン・パソコン(マイナポータル)
(2)セブン銀行ATM
(3)医療機関・薬局のカードリーダー
※詳しくは、厚生労働省ホームページへ。

問合せ:国民健康保険課
【電話】内線362

「マイナ救急は暗証番号も顔認証も不要だよ 
もしもの時に備えてマイナ保険証を持ち歩こう」

問合せ:消防本部救急救命課
【電話】634-1193