くらし 地域ぐるみで鳥獣被害対策を

■野生動物による農作物の被害が発生しています
近年、町内の田畑でイノシシやクマ、サルなどの野生動物による農作物の被害が発生しています。町内でも、クマやイノシシなどによる農作物の被害が発生しています。令和6年度は、クマの目撃件数が17件寄せられ、4頭捕獲しました。また、被害面積や被害金額は令和2年度をピークに全体的に減少傾向となっています。しかし、イノシシの目撃情報や田んぼを荒らされるなどの被害は毎年報告されています。農作物の被害を防ぎ、減少させるためには町や地域の皆さんが一体となり、鳥獣被害対策を進めていくことが大切です。
今回は、町内における鳥獣被害対策について考えます。

■鳥獣被害を防ぐために ~自分でできること、地域が一体となり取り組むこと~
◇餌になるような作物や果物の取り残しをなくす
野生動物は、屋外に放置された野菜や収穫されずに残された柿などを餌にします。これらを適切に処分することが、野生動物の出没を防ぐことにつながります。

◇里山と住宅地、農地の境をはっきりさせる
里山と人の生活圏の間に緩衝帯を設けるために、町や地区の皆さんにご協力いただきながら下刈り作業を行っています。

◇電気柵設置による鳥獣の農地侵入対策
補助事業を活用し、電気柵による鳥獣の農地侵入対策を行っています。町では国や県の事業も活用しながら必要な支援を継続していきます。また、被害が広範囲に及んでいる地域があることから、広域型の電気柵支援も実施しています。

◇「わな」などによる捕獲対策
猟友会の方々に捕獲をお願いしています。もともと生息していなかったサルやイノシシは慣れない状況での捕獲となるため、捕獲技術向上に向けて研修を重ねています。

■鳥獣被害関係補助事業
◆侵入防止柵(電気柵)設置事業
◇個人型
対象者:町内に住所または事業所を有する農業者および法人
対象経費:町内の農地に設置する有害鳥獣被害防除を目的とする電気柵の購入に要する経費
補助金額:当該購入経費の2分の1以内(上限10万円)

◇広域型
対象者:町内に住所を有する農業者3戸以上で構成される組織
対象経費:町内の農地に設置する有害鳥獣被害防除を目的とする広域電気柵の購入に要する経費
補助要件:設置面積5ha以上、電気柵総延長1,000m以上、設置段数3段以上で組織による自主施工によるもの
補助金額:148円:m(1段当たり)を上限とする

◇共通
申込期限:6月30日(月)

◆狩猟免許等取得補助
対象経費と補助金額:
・狩猟免許
第一種銃猟免許 上限13,000円
わな猟免許 上限13,000円
・銃砲所持許可 上限27,000円
※初心者講習会受講料、狩猟免許受験手数料、銃砲所持許可申請手数料や各種免許更新などの経費を補助します(更新時も補助があります)

◆追払活動事業
対象者:町内に住所を有する者で構成する組織
対象経費:地域が一体となって実施する、有害鳥獣被害防除を目的とする追払資材(追払用花火など)の購入に要する経費
補助金額:当該購入経費の2分の1以内(上限3万円)

◆畦畔被害復旧支援事業
対象者:町内の農業者、農業組織
対象経費:イノシシによる畦畔の掘り起こし被害が確認された場合に、被害の復旧に要する経費(共済細目書に記載されている「水稲」圃場の畦畔のみ)
補助金額:300円:m(1申請あたり上限5万円)
※事前に被害箇所(全景)が写るように写真を撮影しておいてください

◆捕獲活動助成
事業内容・補助金額(有資格者のみ):
イノシシ 15,000円/頭
ニホンザル 8,000円/頭
ツキノワグマ 8,000円/頭
※有害捕獲許可期間に捕獲した鳥獣のみ

◆注意点
・各種補助金額については、予算の都合上調整させていただく場合があります
・必ず事前に役場農林振興課に相談してから申し込みしてください。申込方法はその際に説明します

■鳥獣被害対策のためにカメラを導入しました
令和6年度に鳥獣の出没状況を確認するためにカメラを導入しました。捕獲おり付近にカメラを設置し、クマなどがどのような動きをしているかリアルタイムで確認できるようになりました。
状況に応じておりの設置状況を変更したり、現地に行かなくても出没状況が確認できたり、柔軟な対応ができるようになることから、猟友会が実施していた見回りなどの負担軽減や的確な捕獲が期待できます。

申請・問合せ先:
役場農林振興課農業振興室【電話】87-0525
農林整備室【電話】87-0526