- 発行日 :
- 自治体名 : 福島県
- 広報紙名 : つながる ふくしま ゆめだより 令和7年10月号
■[3]がん相談のポイント がん相談をする前に…
ご自身が納得して治療を受け、自分らしい人生を歩んでいくために大切ながん相談。
事前に以下のポイントを知ることで、ご自身の考えをまとめるためのヒントになるかもしれません。
◇納得して治療を受けるために
担当医に質問をする際は、重要なものを2つから3つに絞って確認しましょう。質問したいことを簡潔にメモにまとめて準備することも一つの方法です。
質問のポイントや具体的な質問例をまとめた冊子「重要な面談にのぞまれる患者さんとご家族へ」(国立がん研究センター公式サイトに掲載)も参考にしてくだい。
◇がんの治療について
大まかでも、がん診療について確認すると、心にゆとりが生まれます。流れを見てみましょう。
・がんの疑い
「体調がおかしいな」と思ったときは、放置せず、早めに受診しましょう。
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・受診
気になることは、何でも担当医に伝えてください。
メモにして整理をするとスムーズです。
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・検査・診断
担当医から検査結果や診断について説明があります。
少しでも分からないことがあれば、繰り返し質問しましょう。
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・治療法選択
担当医が治療方法や見通しを説明します。ひとりで悩まずに担当医、家族、周囲の方と話し合い、希望に合った方法を探しましょう。
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・治療
不安やつらいことなど、気が付いたことは担当医、看護師、薬剤師などに伝えましょう。
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・経過観察
治療後の体調の変化やがんの再発が無いかなどを確認するために、しばらくの間通院します。
[標準治療とは]
現時点で得られている科学的な根拠に基づいた最も良い治療のことを「標準治療」と言います。
手術、抗がん剤治療、放射線治療をそれぞれ単独で、あるいはいくつかを組み合わせた方法で行われます。多くの場合、「標準治療」を受けることが最も良い選択です。
◇緩和ケアについて
緩和ケアは、がんにかかった患者さんの体やこころの痛み、苦しみ、つらさを和らげ、自分らしく少しでも楽に生活できるよう支えていく医療です。がんと診断された時から緩和ケアを受けることができます。緩和ケアを受けたいときは、担当医や看護師へ相談してみましょう。
[がん治療と緩和ケアの考え方](包括的がん医療モデル)
緩和ケアは、がんと診断されたときから始まります。
◇がんと仕事の両立について
がん医療の進歩により、治療と仕事を両立させている方も増えてきています。仕事を続けるか辞めるかはご自身や勤務先だけで結論を急がず、主治医やがん相談支援センターへもご相談ください。
より専門的なご相談は、右記の相談窓口をご利用ください。
県内の一部のがん診療連携拠点病院では、ハローワークの職業相談員が出張個別相談(予約制)を行っています。