文化 会津若松市デジタルアーカイブ

会津図書館では貴重な所蔵資料をデジタル化して公開しています。その中から懐かしい風景などを紹介します。

■今回、紹介するのは「若松市制施行二十五周年大祝典」
1899(明治32)年4月1日、福島県で最初の市として誕生した「若松市」は、1923(大正12)年に市制25周年を迎え、その年の5月23日から25日まで記念祝賀行事が行われました。当時の市長は、徳島県板東(ばんどう)町(現在の鳴門市)の板東俘虜(ふりょ)収容所長を務めた松江豊寿(まつえとよひさ)でした。初日は栄町にあった公会堂で約400人が集まり、記念祝賀会が挙行されました。特別功労者として故人の元代議士(だいぎし)・柴(しば)四朗、日下義雄や元市長・秋山清八、佐治幸平、松本時正などの肖像を市役所内に掲げ、その偉業を表彰しました。
当時の「会津日報」によると、園遊会では模擬店が出店し、無料でビールが振る舞われ、想定の倍以上である約900人が集まり、あっという間に酒も肴(さかな)もなくなってしまったと書かれています。会期中は、提灯(ちょうちん)行列や花火の打ち上げ、盆踊り、自転車大競争会、書画・骨董(こっとう)や盆栽の展覧会、野外映画会など、市内各所でさまざまな趣向を凝らした余興(イベント)が開催され、大いに盛り上がりを見せました。

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