文化 【連載】昭和村の歴史と文化~第28回~

菅家 博昭(大岐)

◆新かすみ草・銀河(2)
(3)2011年3月11日は大震災、その後原発爆発。
6月8日(水)晴れ。午後2時、セレクタ社のリチャードさんが、宇都宮の深水孝明さんの運転する乗用車にて来村された。
大岐の境の沢圃場・奈良布圃場・岩下圃場・大田圃場、菅家育苗ハウス、矢ノ原高原、大芦家と案内しました。標高千mの博士峠を越え、会津若松市栄町のカゴタ(籠太)の2階で、会津MPS連絡会に参加した。
6月9日、今日の午前9~11時は下中津川の昭和村公民館で北海道から九州までの取引先卸の方々と昭和花き研究会の生産者との会合。午後はセレクタ社のリチャードさんによる講演会で参加者は昭和村花き協議会生産者会員全員となる。
3年目となるセレクタ社育成品3種(銀河、セレブレイション、ブロッサム)の試作で、はじめて育種会社の当人らが欧州から来村され、どのようにかすみ草を育ててほしいのか、環境を見るなかで一緒に考えた。リチャードさんはオランダ人、スペイン在住19年、48歳。ガーベラやカーネーションを担当し、アフリカと中南米のかすみ草産地の育成にかかわりながら、今回アジア地区(日本、韓国、中国、インド等)へ。

◇2011年試作昭和村大岐標高730m
ブロッサム5月12日苗、仮植。6月6日定植。開花8月10日(岩下上圃場)銀河4月20日苗、仮植。
5月19日定植。7月20日開花。

(4)2012年11月3日(土)、スペインのカタルーニャ州の花市場、カスミソウ栽培地を訪ねる。晴れのバルセロナ市内。10時より16時まで北西部のカタルーニャ州の花市場、その北の生産者2カ所でカスミソウ栽培を見た。
セレクタ社のラモーンさん、セバスチャンさん、農家のモリナスさん、エストラーダさんにはたいへんお世話になりました。

(5)その後、日本事務所(セレクタジャパン)が京都のポールさんの自宅となり、3カ年の独占販売が終わり、セレクタのかすみ草「銀河・銀河ウェイ(銀河ウェイは下枝が伸びる品種で販売時は銀河としている)」2種の生産地は和歌山・熊本・北海道に拡大し、極小輪のプチパールを発売。
2013年10月、大岐にてプチパール開花。2014年9月、プチパール日持ち試験(東日本板橋花き)。2015年プチパール栽培(佐藤太君、集荷所勤務)。会津坂下町海老沢の佐藤充さんプチパール栽培(2016年)。

(6)2016年秋にフクカエン種苗の松永亮さんにより、千葉県南房総市の金井園芸(金井隆さん)にプチパールが導入され、2017年2月の関東東海花展でプチパールが入賞され脚光をあびる。春、会津若松でプチパール研究会。