くらし 《特集》水海道のまちなかを 多世代が交わるまちへ
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- 発行日 :
- 自治体名 : 茨城県常総市
- 広報紙名 : 広報常総 2025年6月号
■これまでの課題
・空き店舗の増加
・まちの衰退
・人口の減少
・コミュニティの魅力低下
これらの課題を踏まえ、令和5年度から令和6年度にかけて、まちづくりビジョンの策定や公共施設での社会実験を実施しました。
▽2023 まちなか資源で社会実験を
令和5年度は、まちなかや市民の広場を使い「地域資源を活用した居場所づくり」や「市民の広場活用方法のトライアル」を行いました。
▽2024 集まりたくなるまちなかを考える
令和6年度は、「集まりたくなるまちなかを考える」をテーマに連続ワークショップを開催し、市街地整備の方向性を考えました。
■水海道の未来を見据えて、みんなの居場所にしていく5年間
市では、令和7年度から令和11年度にかけて、水海道公民館・水海道児童センター・保健センター・市民コミュニティホール(旧報徳銀行)および市民の広場の5つの公共施設などの移転・改修事業を一体的に進めます。これにより子育て環境を充実させ、活気に満ちあふれた水海道中心市街地を創出していきます。
●令和7年度工事着手 (令和8年度開業予定)
▽水海道公民館移転事業・水海道児童センター移転事業
旧カスミ店舗を改修し、公民館・児童センター・民間テナントで構成する複合施設を整備します。
多世代交流および多文化共生の拠点となることを目指します。
●令和7年度設計着手
▽常総市保健センター移設・こども家庭センター複合化事業
老朽化した市役所第一分庁舎を解体し、保健センターを移設します。
あわせてこども家庭センターを設置し、子どもや子育て世代への支援を行い、市民の利便性向上を目指します。
▽公園改修事業・道路改修事業
エリア内公園および道路を改修し、歩きやすいまちなかの実現と回遊性の向上を目指します。
▽市民の広場改修事業
水海道公民館および水海道児童センターの複合施設と一体的に利用できるよう、市民の広場へ芝生や植栽の整備を行うほか、遊具・ベンチを設置し、居心地のよい場所を目指します。
●設計完了済み
▽市民コミュニティホール・ポケットパーク改修事業
耐震補強工事を行い、市民が活動できる場所を提供します。
水海道市街地のまちづくりに関して詳しくは、市ホームページをご覧ください。
■子どもまんなかまちづくりの拠点として多世代が交流できる複合施設に
▽屋内ひろば
各エリアの利用者が出会い、多世代・多文化の交流が生まれる場所です。
▽テラス
複合施設と広場をつなぐ屋根付きのテラスは、市民の憩いの場となります。
▽公民館エリア
平屋の建物に、多目的室(2室)・研修室(4室)・クッキングスタジオ・オープンギャラリーを配置し、幅広い世代が利用できる場所を整備します。
▽民間テナントエリア
施設利用者が気軽に利用できる店舗を想定しています。
▽児童センターエリア
親子が安心して過ごせる空間構成とし、遊ぎ室、工作室、リサイクルステーション、屋内外の広場などを整備することで、学びや好奇心を活発にします。児童用トイレ、授乳室、おむつ交換台も設置します。
▽皆さんの声を反映しました
公民館エリア
・研修室の1つを和室に変更
・クッキングスタジオを拡張
・音楽スタジオの防音性能を強化
・事務室をエリアの入口に配置
児童センターエリア
・こどもひろばを拡張し、年齢ごとにエリアを区画
・工作室、リサイクルステーションの配置変更
・児童用トイレを設置
その他
・トイレ設備を増設
■担当者の声
市長公室 資産活用課 堀井課長補佐
▽魅力的な地域資源を活かす
鬼怒川の水運と鉄道を通じた交流で栄えた水海道地区には、蓄積された歴史・伝統・文化や建造物など魅力的な地域資源が数多くあります。
それらを活かして、多様な人・活動・魅力が集積するまちづくりを目指していきたいと考えていました。
▽多世代交流を望む声
市ではこれまで、市民・施設利用者・各種団体・民間事業者と対話を行ってきました。そこでは、子育て世代および子どもの目線に立った子育て環境の整備を望む声と、子どもから高齢者まで多世代の交流を望む声をいただきました。
▽多様な人・魅力がつながる場所に
この場所が、子どもまんなかまちづくり常総の拠点としてはもちろん、多世代がつながる場所になってほしいと思います。さらに、水海道地区の伝統・文化と多様な人・活動が集積し、新たな価値が生まれることを望んでいます。市では、今後も継続して市民活動への支援を行っていきます。
▽複合施設は令和8年度開業予定
今年度から「水海道地区市街地まちづくり事業」がスタートします。今後も市民の皆さんの声に耳を傾け、子どもから大人まで誰もが使いやすく訪れたくなるまちなかを一緒に創っていきたいと考えています。令和8年度開業予定の複合施設にご期待ください。
問い合わせ:(水)資産活用課
【電話】内線3404