- 発行日 :
- 自治体名 : 茨城県常陸大宮市
- 広報紙名 : 広報常陸大宮 2025年11月号
◆「狛犬(こまいぬ)」とは?
神社に行くと、参道の両脇で迎えてくれる狛犬。そんな身近な存在である狛犬について、その歴史や、市内の貴重な狛犬達をご紹介します。
狛犬の起原は、奈良時代に仏像と一緒に日本に伝わった、「獅子」だといわれます。
平安時代になると、天皇や皇后の御帳台(みちょうだい)のたれ布の裾を押さえるため像として置かれるようになります。
それが神社に持ち込まれ、神を護る存在として広まります。
2体のうち1体の、向かって左側が「狛犬」となるのも平安時代です。これは舞楽の「左方舞(さほうのまい)(唐楽(とうがく))」と「右方舞(うほうのまい)(高麗舞(こままい))」の影響といわれ、「狛(こま)」は「高麗※(こま)」のことで、「蜀犬」という、狆の祖先犬がモデルという説が有力です。
※「こうらい」とも読む
◇狛犬と獅子の違い
狛犬
・立った耳
・角(つの)
・直毛
・閉じた口
獅子
・たれ耳
・巻き毛
・開いた口
古い時代の狛犬は、狛犬と獅子がはっきり違う姿でした。また、色も金や銀に塗られ、社殿内を飾る芸術品でもあったのです。
◇市指定文化財の狛犬たち
・鎌倉時代
市内で最も古く伝統的な姿の狛犬。筋骨隆々で力強い表現がこの時代の特徴。
・室町時代(1524年頃)
デフォルメされた表現が増える時代。愛嬌のある表情が印象的で、狛犬に角がない。たてがみは違いがある。
・室町時代(1557年頃か)
丸みのある柔らかいフォルムが可愛い。たてがみや耳に違いがあります。
江戸時代頃から、社殿外の参道に置かれるようになり、庶民にとって身近な存在になっていきました。そして丈夫な石造りが主流になります(陶製などもある)。また、2体とも獅子の姿が多くなっていき、近年見られる狛犬は、阿吽の口以外に違いがありません。
皆さんの近くの狛犬は、どんな姿をしていますか?よかったら見に行ってみてね!
※詳細は本紙をご覧ください。
参考文献:平成23年『茨城の狛犬』茨城県立歴史館(歴史民俗資料館 中林香澄)
問い合わせ:歴史民俗資料館
【電話】52-1450
