文化 歴史資料館だより No.113

■鹿島神社本殿の修理が始まります
茨城県指定の文化財建造物は現在77棟ですが、そのうち12棟が桜川市内にあります。
真壁町上谷貝地区の鹿島神社本殿は、昭和34年(1959年)に指定されました。
草創は承平2年(932年)あるいは応保2年(1162年)と伝え、文永3年(1266年)に鎌倉幕府7代将軍の惟康親王(これやすしんのう)が社地を寄進、社殿も再建されたものの再び大破し、天正元年(1573年)に真壁城主の道無が再興したと伝えます。
現在の本殿は元禄年間の再建と見られ、一間社流造(いっけんしゃながれづくり)で、彩色は無く、屋根は重厚で優美な茅葺きが特徴です。
木鼻や柱、蟇股(かえるまた)、脇障子、虹梁上(こうりょうじょう)など随所に美しい彫刻が施され、市域の江戸時代中期の社寺建築の特色を示します。
代々にわたり丁寧に管理されてきましたが、昨年春の強風で境内木が倒れ、本殿の屋根を傷めてしまいました。
応急措置をしていましたが、来年1月から3月に、県や市などの補助金を活用して本修理を行うことになりました。
修理の様子は文化財課ホームページで随時ご紹介しますので、ぜひご覧ください。

■第13回伝統民俗芸能のつどい開催
皆さんは「文化財」と聞くとどんなものを想像しますか。イメージしやすいのは建物や仏像などの形あるものですが、人々の間で長く受け継がれてきた習慣や技術も、大事な文化財です。
「伝統民俗芸能のつどい」は、市内各地区で大切に継承されてきたお囃子や踊り、人形浄瑠璃、能などの伝統芸能を一度に楽しめる年に一度のイベントです。
このイベントを機に、桜川市の伝統芸能に触れてみませんか。真壁のひなまつりの散策とあわせて、お気軽にお立ち寄りください。
日時:令和8年2月15日(日)9時50分~12時(9時30分開場)
会場:真壁伝承館
出演団体:
・人形浄瑠璃真壁白井座保存会(白井)
・加波山囃子保存会(大曽根)
・久原ひょっとこ保存会(久原)
・桜川磯部観世会(磯部)
その他:申込不要、観覧無料

問合せ:文化財課(真壁伝承館内)
【電話】58-5111
【電話】75-3111
(代表)

問合せ:教育委員会文化財課 文化財グループ
【電話】58-5111
【電話】75-3111
(代表)