- 発行日 :
- 自治体名 : 茨城県桜川市
- 広報紙名 : 広報さくらがわ No.485(2025年12月1日号)
肌は年齢によって大きく性質が変わります。特に子どもや高齢者は肌がとてもデリケートで、ちょっとした刺激でもトラブルが起きやすいため、正しいスキンケアが欠かせません。
また、寒さが厳しくなる冬は、空気の乾燥と暖房の影響で、肌のトラブルが増える季節です。
寒い季節は、肌のうるおいを守り、肌トラブルを防ぎましょう。
■子どもの肌
子どもの肌は大人に比べて皮膚が薄く、水分を保持する力も弱いため、乾燥しやすく、外からの刺激にも敏感です。冬は更に水分が奪われやすく、カサつきや湿疹が起こりやすくなります。
特に乳幼児期の肌はデリケートなため、湿疹や皮膚炎の予防には日々のスキンケアが不可欠です。
■シニア世代の肌
シニア世代の肌は皮脂の分泌量が年齢とともに減少し、水分を保持する力が弱くなっていきます。そのため、乾燥やかゆみを引き起こしやすくなります。また、コラーゲンなどが減少し肌の弾力が失われていきます。
また、近年問題となっているのが「スキンテア(皮膚裂傷)」です。
■スキンテアとは
スキンテアは、年齢を重ね乾燥した肌に起こりやすいトラブルです。皮膚が引っ張られたり、ちょっとした外力が加わった時に衝撃で皮膚が裂けてしまう状態をいいます。
特に腕や足などに起こりやすく、介護や介助の場面で発生しやすい症状です。効果的なスキンケアを行い、スキンテアを予防しましょう。
■正しいスキンケアを
年齢を問わずスキンケアの基本は同じです。
◎入浴時の注意
・お湯の温度…熱すぎるお湯につかり過ぎると、皮脂膜を溶かし、角質層内の保湿成分が流出し、乾燥の原因になります。38℃~40℃前後を目安に、熱すぎるお湯に長時間入浴することは避けましょう。
・優しく体を洗う…ゴシゴシこすると皮脂が必要以上に失われたり、傷を作る原因になります。こすらず泡で優しく洗うことを心がけましょう。
◎保湿剤を使用する
・「お風呂あがりにすぐに」「たっぷりと」「すりこむのではなく、手のひらに広げて、押し当てるように」を意識して保湿剤を適切に使用しましょう。
◎環境の調整
・湿度の調整…必要に応じて加湿器の使用や濡らしたタオルを下げる。
冬は肌にとって試練の季節ですが、ちょっとした工夫と正しいケアでトラブルは防げます。肌の状態を観察し、適切なケアをすることが、健やかな肌を保つ第一歩です。ご家族皆さんで取り組んでみましょう。
