くらし クビアカ学習帳

クビアカツヤカミキリによる深刻な被害を知っていますか?
■市内の桜が消滅の危機!?
直近で毎年約200本伐採されている被害木。
クビアカ博士と桜を守るためにできることを考えよう!

[01]クビアカツヤカミキリによる深刻な被害
今、市内の『桜』特にソメイヨシノが特定外来生物クビアカツヤカミキリ(クビアカ)による深刻な被害に遭っています。
桜などのバラ科樹木に寄生するクビアカは、樹木の中身を食い荒らし、弱らせて枯らしてしまいます。重篤な被害木は、枝が落ちたり、木そのものが倒れる危険性があるため、伐採する必要があります。
本市で成虫が初めて確認されたのが平成28年、被害が確認されたのは翌年です。現在、被害は市内全域で確認されており、市では守るべき桜を守り、被害が甚大な桜については伐採する方針で防除を進めています。

▽クビアカってこんな虫!




クビアカは、もともと中国にいる虫で、ロシア、朝鮮半島、ベトナムに分布していましたが、輸入貨物の梱包木材に紛れて日本に侵入したといわれています。

[02]増え続ける被害木
6年度の本市の被害木は、3498本(約75%が桜の木)あり、直近2年間で毎年約200本の桜などバラ科樹木を伐採している状況です。

[03]桜を守るための市の取り組み
(1)成虫の駆除
市では新たな被害や被害の進行を抑えるため、薬剤散布による成虫(産卵源)の駆除に力を入れています。
6年度薬剤散布数:延べ4977本

(2)幼虫の駆除
被害木からは、幼虫が木の中を食べた木クズが出ています。これが被害のサインです。こういった被害木に薬剤散布、注入処置をして幼虫を駆除しています。
6年度薬剤散布・注入数:延べ688本

(3)繁殖の抑制
成虫が出てくる予定の穴(脱出予定孔)にさまざまな資材を詰め込んだり貼り付けたり(写真(1))、幹の周りに緑色の防草シートを巻いて(写真(2))、成虫が外に出られないようにし、周囲に飛散して繁殖活動をさせないようにしています。
※各写真は本紙PDF版6ページをご覧ください。

▽市内の被害木(6年度)

[04]クビアカを見つけたら…
次の時季・時間帯に桜の幹で成虫を見つけたら可能な限り退治してください。
成虫が発生する時季(ピーク):6月から8月末まで(6月下旬から7月上旬まで)
活動の時間帯(ピーク):午前9時から午後5時ごろまで(正午から午後3時まで)

◆退治方法
・見つけたらたたいてつぶす
・ジェット式の毛虫用殺虫スプレーを使用する

[チェック]
■6年度は4,565匹の成虫を退治!
市内の桜を守る!!『クビアカみっけ隊』
同隊は、現在約500人が登録する防除ボランティアです。成虫が出てくる時期に退治に協力してもらっています。
入隊申込:電話で環境政策課(【電話】20—2151)

◎桜を守るために皆さんの協力がもっと必要です!
入隊者募集中!
※活動詳細はこちら(本紙PDF版7ページ参照)

《隊員のコメント》
▽酒井千尋(さかいちひろ)さん
毎年見ていた桜の木が伐採されてしまい悲しいです。これ以上のクビアカ被害は阻止します!

▽田中悠里(たなかゆうり)さん
以前まで中学や公園にあった桜の木が伐採されていて、とても悲しく思います。被害を受ける桜の木が減らせるようにできることを考えたいです。

▽田中悠希(たなかゆうき)さん
僕たちがクビアカを研究していた桜の木も伐採されてしまいました。研究は弟にバトンタッチしますが、クビアカの被害が少しでも減らせるようなアイデアを出していきたいです。

■総合運動場の桜を守ろう『クビアカバスターズ』
日時:6月28日(土)/午後1時30分~3時
※曇雨天の場合、翌日に延期。
場所:総合運動場
定員:50人程度
申込:6月1日(日)から22日(日)までにオンライン申請

◇環境政策課職員からのお願い
1匹成虫を退治するだけでも市内の桜を守る大きな力になります。桜を守るためにご協力をお願いします。

問合せ先:環境政策課
【電話】20—2151