くらし あの日あのころ 第438回

大木 春己(おおき はるみ)さん
(熊倉町大谷在住・84歳)

◆このまちでこれからも
私は昭和16年に芳賀郡中川村(現茂木町馬門)に生まれました。子どもの頃は川や山で遊びながら、家の手伝いを一生懸命していました。父親が身体が弱い人だったので、中学のころは、夜の山道を提灯を片手に歩いて医者を呼びに行ったり、毎朝新聞配達をして家計を支えたりしていました。
中学校を卒業するとすぐに、プラスチックメーカーの吉野工業所に就職しました。10年勤め部下もいる立場になったころ、弟に勧められたことをきっかけに料理人の道を目指し始めました。修行は厳しく大変でしたが、昭和47年に宇都宮で自分のお店を開きました。順調に経営をしていましたが、区画整理を機に下館に移り「どさん子ラーメン」として、地域の皆さんに支えられながら32年間お店を続けました。
70歳を目前にして、故郷に近いところで暮らしたいと思い、熊倉町大谷に引越しをしました。今は、大谷福寿会の会長と大谷公民館の副館長を務めています。福寿会の仲間たちと大谷公園の花の手入れや清掃を行い、きれいな公園でラジオ体操やグラウンドゴルフ、輪投げなどの健康づくりを行っています。特に輪投げは市大会優勝の常連で、今年は県大会で9位の好成績を収めることができました。
次の目標は、輪投げの大会でベスト5に入ることです。そのためにも、毎日の健康を大切にしつつ、市内の老人クラブがもっと盛り上がるように、励みたいです。
この町に住んだことで、老後の人生が大きく変わりました。会社時代の同僚・上司、お店を経営していた時のお客さん、関係業者、そして今、地域の皆さんのおかげで楽しい毎日を過ごしています。感謝の気持ちでいっぱいです。