- 発行日 :
- 自治体名 : 栃木県真岡市
- 広報紙名 : 広報もおか 令和7年5月号No.840
■金田(かねだ)セツ子さん(荒町在住・83歳)
「頑張らずに頑張る」をモットーに日々を楽しむ
私は、昭和16年、荒町で3人きょうだいの末っ子として生まれました。姉と兄がおり、両親が40歳を過ぎてからの子どもでした。姉とは16歳、兄とは4歳離れていたので、母親が2人いて兄と私が2人きょうだいのような感覚でした。姉は、洋裁が得意だったので、近所の人の洋服を仕立てたり、私も幼少の頃から社会人まで、姉お手製の洋服を着て育ちました。特に高校では姉が仕立ててくれた真岡女子高校の制服を着て通学しました。思い出と言えば、姉手作りのブルマ(※)が、友人からとても好評で、姉が友人のブルマを作ってプレゼントしたこともありました。高校を卒業後は、国家公務員となり、中学の教員をしていた夫と22歳で結婚し、2人の子どもに恵まれました。ある時、上司からの勧めで、自動車の運転免許を取得しました。しかし、その直後に宇都宮へ異動が決まり、仕事よりも通勤の不安の方が大きかったので事前に夫と運転の練習をして、宇都宮まで通勤しました。その後、小山への異動を経て定年を待たずに退職しました。
退職をした次の日の朝、玄関で夫や子どもたちに「いってらっしゃい」と言えたうれしさと安堵感は今でも深く脳裏に焼き付いています。その後、知人の勧めで、市内で活動している女声合唱団「舞ケ丘合唱団」に入り、すっかり合唱の魅力に惹かれ、市のイベントや県大会、関東大会などで約30年間歌い、楽しい思い出がいっぱいあります。
現在は長年通っているスポーツプラザで泳いだり、地元の有志で活動している「泉体操会」でのリズム体操やストレッチ、井頭公園でのウォーキングなど、自分のペースで身体づくりを楽しんでいます。87歳になる夫は、毎日ウォーキングと晩酌を楽しみ、少々耳が遠くなり会話もちぐはぐ(笑)なところがありますが、夫婦共に「頑張らずに頑張る」をモットーに暮らしていきたいと思います。
※運動時に着用するショートパンツ