- 発行日 :
- 自治体名 : 栃木県大田原市
- 広報紙名 : 広報おおたわら 令和7年12月号(No.1341)
大田原市ゆかりの和食料理人「舘野雄二氏」監修のもと、市内の特産物や加工食品を使った料理レシピを開発し、「食」の力によって大田原市全体の魅力をPRする事業を行っています。
■10月27日に第3回の収録を行いました
◆第3回収録内容
ソウルフード「さがんぼ」を秘伝のたれで作る料理三種
▽どんな魚にでも合う「秘伝のたれ」
(1)さがんぼの煮付け
(2)さがんぼと秋野菜の菊酢餡かけ
(3)さがんぼの照り焼き
◆大田原市公式YouTubeチャンネル
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・「発見!おおたわらの食の味力」
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■海なし県栃木のソウルフードは「サメ」?!
県内で、さがんぼ(アブラツノザメ)やモロ(ネズミザメ)はスーパーで売られていたり、学校給食に提供される身近な食材です。特に県央から大田原市などの県北にかけて食べられ、昔は茨城県や福島県の沿岸部からヒレなどの部位を除いた身が流通してきたものと考えられています。サメの身は腐りにくいことから、冷蔵・運搬手段の限られていた時代にも内陸部で味わうことができる貴重な海の幸でした。江戸時代の文献にも、サメの購入について記録されています。
ちなみに、とちぎの方言ではツララのことを「さがんぼう」と呼び、形が似ていることから『さがんぼ』の呼び名の由来となっています。
■「さがんぼ」と大田原産野菜を組み合わせた舘野流レシピ
◆どんな魚にでも合う秘伝のたれ
▽材料(4人前)
・水…600ml
・酒…600ml
・みりん…200ml
・醤油…200ml
・砂糖…130g
・魚のアラ、中骨…500g
▽作り方
深めの鍋に調味料と魚のアラ、中骨を入れて火にかけ、灰汁が出てきたら丁寧にすくい、沸騰したら弱火にして20分加熱する。その後、火を止めゆっくりと常温になるまで冷まし、ペーパーなどでこして完成。
◆さがんぼの煮付け
▽材料(4人前)
・さがんぼ切り身(50g)…4切れ
・木綿豆腐…1/2丁
・椎茸…2枚
・なす…2本
・小松菜…2株
・柚子…適量
(煮汁)
・秘伝魚のたれ…1,000ml
▽作り方
(1)さがんぼに重さの0.5%分の塩をして20分冷蔵庫内に置く。酒大さじ1をまぶしなじませ水気をよくふき取る。熱湯にサッとくぐらせ冷水にとり汚れや水気をよくふき取る。
(2)木綿豆腐は4等分に切り、椎茸は石づきを取り除き半分に切る。なすはヘタを切り取り、皮を斑(まだら)に剥(む)いて縦半分に切り、斜めに包丁目を入れサラダオイルをまぶしラップに包みレンジで1分加熱する。小松菜は茹でて冷水に取り、よく絞り4cm幅に切り4等分に分け、揃えておく。
(3)深めの鍋に秘伝魚のたれを沸かし、(1)と豆腐を入れ、ふたをして再沸騰したら火加減を調節して3分加熱する。その後火を止め椎茸、なすを加えて5分そのまま放置する。深めの器に豆腐、さがんぼ、なす、椎茸を盛り付け、煮汁にサッと浸して下味を付けた小松菜を添え煮汁を適量注ぐ。
(4)小鍋で残りの煮汁を沸騰させて水溶き片栗粉で餡をつくり、盛り付けた上にかけ、その上に刻んだ柚子をたっぷりのせて完成。
※煮過ぎないのがふわふわ食感のポイント!
問合せ:政策推進課[本]6階
【電話】0287‒23‒8793
