- 発行日 :
- 自治体名 : 栃木県那須塩原市
- 広報紙名 : 広報なすしおばら 令和7年12月20日号(ナンバー441)
那須塩原市長 渡辺 美知太郎
謹んで新年の御挨拶を申し上げます。
昨年、那須塩原市は市誕生20周年を迎え、これを機にパーパス「好きを、編む。」を策定いたしました。これは、本市に関わる多様な方々との対話を重ねる中で見出された「那須塩原らしさ」―それぞれの〝好き"を尊重し、一人ひとりが自分らしく暮らせる場所であること―を表現したものです。昨年は、このパーパスを市民の皆様と共有するために様々な取り組みを進めてまいりました。
本年も、このパーパスを市民の皆様はもとより、本市に関わる全ての皆様と共有し、引き続き「選ばれるまち」「持続可能なまち」であるために、力強く市政を推進してまいる所存です。
特に、那須塩原駅周辺のまちづくりを強く進めてまいります。
昨年、那須塩原駅周辺まちづくり協議体がこれまでの議論をもとに、栃木県北の玄関口として目指すべきまちの姿と、その実現に向けた提言としてまとめた「協議体レポート」を公表しました。現在、この「協議体レポート」を官民双方の指針としながら「まちづくり基本計画」の策定を進めています。今後は策定した計画に基づき、那須地域の魅力を体現する、ウォーカブルで魅力的な、多くの人々でにぎわうエリアの創出を目指してまちづくりを進めてまいります。
また、持続可能なまちであるために、環境施策への取り組みも欠かせません。
環境に関する課題は、地球規模の気候変動から、身近な獣害やごみの不法投棄といったローカルな問題まで、その領域は多岐にわたっており、これらの課題を解決するためには、行政、企業、団体、個人の連携が欠かせません。
昨年、本市では、こうした多様な主体が相互に連携する枠組みとして、「ネイチャーポジティブ那須野が原アライアンス」を新たに設立いたしました。このアライアンス※を通じて、新たな取組を生み出すとともに、参加する企業・団体の価値向上により、環境課題の解決などにつなげ、持続可能な環境都市の実現を目指してまいります。
教育の分野では、不登校の生徒を支援する「学びの多様化学校」を本年4月に開設いたします。誰もが安心して学べる環境を提供することで、子どもたちの未来への希望を育んでまいります。さらに、台湾のアメリカンスクールとの提携による夏季短期留学支援事業も開始し、子どもたちに多様な学びの機会を提供いたします。これらの取り組みが、子どもたちの可能性を広げる学びの機会となることを期待しています。
子育ての分野では昨年、「第6回日本子育て支援大賞」を自治体として県内で初めて受賞するという栄誉にあずかりました。市独自の「子育て応援券」など、柔軟で実効性の高い子育て支援事業が多様な子育てニーズに応える魅力的な取組として高く評価いただいたものです。本市は7年連続で転入超過となっておりますが、子育てのしやすさも選ばれる理由の一つであると考えます。今後も、子育てをしている皆様に寄り添い、切れ目のない支援を続けてまいります。
国際交流においては、オーストリア共和国リンツ市との姉妹都市提携締結10周年を迎えます。
昨年は、長年続けてきた本市中学生とオーストリア生徒の相互交流で20周年という節目を迎えたことに加え、両市の生徒による「万博合唱交流プログラム」姉妹都市学生合唱団の取り組みが絆を一層深めました。本年は、姉妹都市となって10周年の節目を機に、さらに交流を深めてまいります。
市誕生20周年という大きな節目を越えて、次の10年へ。本年も地域の皆様の多様な「好き」が交差し、調和を生み出す市政を推進し、那須塩原の未来を築いてまいります。
皆様にとって実り多き一年となりますよう、心から祈念申し上げ、新年の挨拶といたします。
※アライアンス:複数の組織や個人が、それぞれの独立性を保ちながら、共通の目標や利益の実現に向けて、資源やノウハウなどを共有し、協力関係を結ぶこと。

