イベント さくら市ミュージアム~荒井寛方記念館~

■第107回企画展 鎌倉公方足利氏の至宝喜連川家文書 開催中
前期:~11月16日(日)

現在開催中の企画展の前期展示の「喜連川家文書」の中から1点ご紹介します。贈答の文化は今も昔も変わりませんが、江戸時代の大名家は贈り物を通して円滑な家の存続のために幕府・他家と交流していました。喜連川家文書には多くの礼状が残されて喜連川家も例外ではなかったことがうかがえます。喜連川家からの贈り物として多いのは、名物の「鮎鮓(あゆすし)」や幕府に献上していた「帷子(かたびら)」(夏用の着物)ですが、必要に応じて他の品物を手に入れて贈り物としています。右の資料では、老中・大老となった酒井忠勝(さかいただかつ)に鶉(うずら)20羽贈っています。
当時は鶉を鳴き合わせて声の良さを競うことが武家の間で流行しており、飼育が盛んでした。流行を取り入れつつ相手に合わせて贈り物をした喜連川家の努力がうかがえます。

後期:11月21日(金)~12月21日(日)
※展示史料の入れ替えのため、11月17日(月)~20日(木)は休館となります。

■オリジナル朗読コンサート「足利島子の華麗なる策略」
日時:11月15日(土)午後2時~3時
場所:ミュージアム展示ホール
出演:ピアノ/落合崇史朗読/須賀由美子、手塚春輝
座席数:70席(全席自由)
その他:申込不要、要観覧料