- 発行日 :
- 自治体名 : 栃木県下野市
- 広報紙名 : 広報しもつけ 令和8年2月号
障がいのあるお子さんを育ててこられた保護者の方々にとって、「親亡き後、この子の生活はどうなるのだろうか」という不安は、最も大きく、切実なテーマではないでしょうか。将来の不安はゼロにはできませんが、一歩踏み出して具体的な準備を始めることが、お子さんが親御さんの愛とサポートなしでも、その人らしく、安定した生活を送るための礎となります。
お子さんが将来にわたって地域社会で安心して生活していくためには、(1)生活の基盤(住まいと日中活動)、(2)法的な支援者(人間関係のネットワーク)、(3)経済的なサポート(財産管理と公的支援)の3つの要素が欠かせません。今回、成年後見制度の活用方法を中心に、今から準備できることを学ぶ機会として、セミナーを開催しました。講師に市社会福祉協議会・総務課主幹の桑島謙司氏をお迎えし、親なきあとの生活を見据えて、成年後見制度で準備できることや活用できる制度について、国の動向も踏まえ、分かりやすく説明していただきました。
■親なきあとの心配と安心~成年後見制度で準備できること~
日時:12月3日(水) 午前10時30分~正午
場所:市役所304会議室
対象:家族、障がい者施設職員、障がい者の相談機関など
1.日常生活自立支援事業とは
認知症の高齢者や知的障がい、精神障がいのある方など、判断能力に不安があり、福祉サービスの利用や、生活費の管理に困っている方が地域で安心して生活できるようにお手伝いする事業です。
(1)福祉サービスを利用するためのお手伝い(2)日常的なお金の出し入れのお手伝い(3)大切な書類や印鑑などのお預かりの、主に3つのお手伝いをすることができます。相談先は市社会福祉協議会です。
2.成年後見制度とは
認知症や知的障がいなどにより判断能力が低下している方に対し、権利や利益を守る支援者「成年後見人等」を選び、本人を法的に支援する仕組みです。
成年後見人の役割の一例として、財産管理((1)通帳の保管、年金などの受け取り、必要な支払い手続き(2)不利益になってしまう契約の取り消し)や、身上保護((1)必要な福祉サービスの利用手続き(2)入院や施設入所などの手続きなど)などがあげられます。相談先は下野市成年後見サポートセンターで、市社会福祉協議会内に設置されています。
◇参加者の声(一部抜粋)
・日常生活自立事業と成年後見制度を理解し、活用することが必要だと思った。(相談支援専門員)
・利用者、家族などから相談を受けた際に日常生活自立事業、成年後見制度についてアドバイスができるよう理解を深めていきたい。(施設職員)
・下野市成年後見サポートセンターに成年後見制度について相談できる事を知ることができた。(家族)
「親亡き後」の準備は、お子さんの幸せを守り、将来の安心を確かなものにするための、家族にとって大切なプロジェクトです。一人で悩まず、担当の相談支援専門員や、市障がい児者相談支援センター、市社会福祉協議会、利用中の障がい福祉事業所など、ぜひ私たち専門家にご相談ください。
問合せ:市障がい児者相談支援センター
【電話】37-9970
