- 発行日 :
- 自治体名 : 栃木県壬生町
- 広報紙名 : 広報みぶ 2025年6月号
壬生町は本年で合併70周年を迎えました。
そして獨協医科大学病院が本町に開院して半世紀。町とともに歴史を刻んでいます。
『獨協』は開院以来第三次救急医療施設として町民、そして栃木県民の生命を守るため日々奮闘するだけではなく、町と共同で壬生町健康大学を開講するなど、町民の健康増進意識の高揚に努めるなど、町民の生活にはなくてはならない存在となっています。
隔月での本記事を通して、より『獨協』を身近に、そして自身の健康について考えるきっかけにしてもらいたいと思っています。
第八回は獨協医科大学病院腎臓・高血圧内科頼建光(らいたてみつ)教授から紹介してもらいます。
■教えて!頼教授
▽令和元年に「循環器・腎臓内科」から「腎臓・高血圧内科」へと名称が変わりましたが、どのようなことに力を入れるようになったのでしょうか?
◎「循環器・腎臓内科」から「腎臓・高血圧内科」へ発展的に改称することで、腎臓疾患・慢性腎臓病とその心臓血管合併症の診療と研究により特化する体制となりました。
▽日本人の3人に1人が高血圧と言われていて、高血圧と腎臓の疾患には密接な関係があると聞きました。詳しく教えてもらえますか?
◎高血圧は、腎臓の血管に負担をかけ、腎臓の働きを少しずつ悪くしてしまいます。また、逆に腎臓の病気があると、体の水分や塩分の調整がうまくいかず、高血圧になりやすくなります。つまり、高血圧と腎臓病はお互いに悪影響を与え合う関係にあります。高血圧と腎臓病は、各々別々にではなく、両方同時にケアすることが大事です。
▽普段生活していく上で気を付けるべきことなど、町民の皆さんに向けたアドバイスをお願いします。
◎腎臓病を防ぐには、減塩を心がけてバランスのよい食事をとり、適度な運動を続けることが大切です。定期的な健康診断で尿や血圧のチェックを受け、異常があれば必ず医療機関を受診しましょう。早期に見つけて適切な治療を行えば、腎臓の働きを長く保つことが可能です。
▽最後に、頼教授の「壬生町の印象・好きなところ」を教えてください。
◎豊かな自然と、豊富でおいしい食材が大好きです。特に壬生町は観光地にも近く、温泉巡りが大好きな私は、近くの日帰り温泉での入浴を楽しませていただいています。
■プロフィール
頼建光 東京都大田区出身
▽経歴
H3.4 東京医科歯科大学医学部医学科卒業
H13.4 東京医科歯科大学第二内科助手
H21.4 東京医科歯科大学血液浄化療法部部長(准教授)
R4.4 獨協医科大学腎臓・高血圧内科主任教授現在に至る
問合せ:獨協医科大学病院
〒321-0293 北小林880番地
【電話】86-1111(代表)
※「頼建光」さんの「頼」は環境依存文字のため、置き換えています。正式表記は本紙をご覧ください。