- 発行日 :
- 自治体名 : 栃木県那須町
- 広報紙名 : 広報那須 令和7年11月号
◆防護柵について(電気柵編)
鳥獣被害対策には捕獲・防除・環境整備が必要です。
捕獲は有害鳥獣を捕獲すること、防除は畑などを柵で覆い、物理的に侵入を防ぐこと、環境整備は有害鳥獣が近づかない環境を整備することです。
今回は防除の一つ、電気柵について解説します。
◇電気柵とは
電気柵は、害獣に対して高圧の電気ショックを与え、「危険なもの」と学習させて侵入を防ぐ「心理柵」です。
害獣に「危険なもの」と認識させなければ効果がないため、設置の仕方や対象となる害獣の特性を把握しておく必要があります。
◇効果が出ない理由
・高さが間違っている
イノシシの場合20cmの間隔で2〜3段、シカの場合1.5mの高さが必要になり、対象とする害獣が感電しやすいよう高さを調整する必要があります。
・過去に突破されてしまった
害獣が電気の通っていない電気柵に触れてしまうと「怖くないもの」と認識してしまうため、電気柵の効果がなくなります。
◇電気柵の注意点
害獣が電気柵に興味を持ち、最初に接触したときに痛みを与えることが重要です。そのためには、電気柵は設置してからすぐに電気を通し、通電しない時間帯を作らないようにする必要があります。
また、電気柵に下草が触れると漏電し柵全体の電圧が下がるため、電気ショックの効果がなくなります。下草はこまめに刈りましょう。環境整備と組み合わせることで効果的に防除することができます。
◇電気柵の補助金
町では、産業振興のため設置に係る資材購入費の一部を補助しています。要件など詳しくはお問い合せください。

問合せ:農林振興課畜産係
【電話】72-6911
