- 発行日 :
- 自治体名 : 群馬県前橋市
- 広報紙名 : 広報まえばし 2025年12月1日号
環境省では、毎年12月を「地球温暖化防止月間」と定め、地球温暖化防止への取り組みを促進しています。本市でも、市民や事業者、行政が一体となり地球温暖化対策に取り組むことで、2050年までにCO2を実質ゼロにする「2050年ゼロカーボンシティまえばし」を目指しています。
◆本市の現状と目標
「2050年ゼロカーボンシティまえばし」の実現に向けて、2030年度には2013年度比でCO2排出量44.5%の削減を目標に掲げています。市内の排出量は少しずつ減少しているものの、目標達成に向けては、さらなる取り組みの加速が求められます。

◆本市の取り組み
◇エネルギーの地産地消
六供清掃工場で発電した電力を市有施設で使用することで、CO2の排出量を削減するだけでなく、電気料金の低減にも努めています。
・六供清掃工場で発電した再生可能エネルギー
↓(環境にやさしい電気)
・前橋市役所など市有施設22カ所で電気を使用
◇まえばし赤城山小水力発電所
赤城大沼用水からの水の恵みと赤城山の高低差を生かした小水力発電を実施しています。発電した電力は売電し、その収益を環境関連施策の財源に充てることで、市民への還元を図っています。
◇まえばし環境家族
小学生とその家族を対象に、夏休みの期間を活用してまえばし環境家族を実施。節電や節水などの環境にやさしいアクションにチャレンジすることで、家庭での地球温暖化対策を意識してもらう取り組みです。今年度の参加者は、約4,000人でした。より多くの市民に参加してもらえるよう、引き続き取り組んでいきます。
市内の企業がさまざまな視点で、環境にやさしい経営に取り組み中!
企業にも協力してもらいながら本市の地球温暖化対策を推進していきます。
〔みまつ食品〕
餃子や焼売を製造する際に環境への負荷の少ないエネルギーを使用しています。また「群馬県産キャベツの大餃子」はデカボスコア※を取得しています。再エネ活用と地産地消によるCO2排出量削減の取り組みです。
※従来の商品と比較してCO2排出量の削減率を示したマーク
〔サンワ〕
林が持つ機能を維持していくため、J-クレジット※をつくる取り組みをしています。地域に根ざしたやさしいまちづくりと経済成長の両立を目指しています。
※J-クレジットとはCO2を削減した量を企業間で売買できる「クレジット」として国が認証する制度
〔フジサワ〕
環境省認証の「エコアクション」に基づき、10年間にわたりCO2の排出量削減に取り組み、事業活動に伴う排出量の50%削減を達成しました。さらに燃料使用や電力使用における排出削減支援を実施しています。
〔カスカワシードリングアソシエーション〕
暖房を使用しない画期的な方法で、カーネーションを栽培。暖房で使用する化石燃料の排出を一切していないカーネーションとして、デカボスコアを取得しています。じっくり低温で生産しているため、出荷後も蕾が開花しやすいのが特徴です。
〔GN群馬日産グループ〕
自動車のエンジンオイルを「再生重油」として転換。それをいちご農園のビニールハウスの暖房燃料として使用することで、資源循環型の農業に取り組んでいます。
〔サンデン〕
工場と社有林が一体となった環境で、森林の育成や環境教育に取り組み、環境省の自然共生サイトに認定されています。本市では自然体験活動や社会体験活動ができる場として市民向けの環境啓発イベントなどを連携して開催しています。
◆一人一人ができること 生活のヒント
ライフスタイルに合わせて、無理なく、環境にやさしい暮らしを実践してみましょう!
◇省エネ活動(1)
室温20℃を目安にして、地球温暖化対策をしながら暖かく快適に過ごすウォームビズ。ひざかけや厚着が、電気・ガス使用量の削減につながります。
◇省エネ活動(2)
買い物の際、マイバッグを持ち歩くことで、プラスチックごみを削減することができます。
・お気に入りのマイバッグでエコな買い物を!
◇省エネ活動(3)
地元で作られた食材を選んで食べることで、輸送距離が短く済み、トラックなどの輸送によるCO2排出量を減らすことができます。
問合せ:環境政策課
【電話】027-898-6292
