くらし いきいきまえばし人

■自分らしくいられる居場所づくりを
ハレルワ代表理事
間々田久渚さん・33歳 天川町
市男女共同参画審議会委員を務める間々田さんは、自身がトランスジェンダーの当事者であることをオープンにし、LGBTQ支援団体・ハレルワで居場所づくりや啓発活動をしている。
「幼い頃からいわゆる女の子向けのおもちゃやスカートを好まず、自分は周りの子と違うのかもしれないと思うこともありました。でも家族などには言い出せずにいました」と間々田さん。高校では秋冬だけ認められていたスラックスを着用していた。
「両親に男性用のスーツで大学の入学式に出席したいと伝え、初めてきちんと自分自身のことを告白しました。すぐに理解してもらえたわけではありませんが、この頃から男性としての生活が始まりました」
その後、就職を経て、元々参加者として活動していたハレルワの代表理事に就任。中心市街地でコミュニティスペース「まちのほけんしつ」を不定期で開催。LINEによる個別相談を定期的に実施するほか、昨年にはレインボーパレードを北関東で初めて本市で開催した。
「今も悩み、孤独を感じている人がいます。相談や居場所づくりをはじめとした活動がさまざまな人を支えられるように、未来に向けて種をまくように活動してます。そして、いつかハレルワがなくても良い社会になったらうれしいです」と間々田さん。6月はプライド月間。各地がレインボーカラーに彩られる。