- 発行日 :
- 自治体名 : 群馬県前橋市
- 広報紙名 : 広報まえばし 2025年8月1日号
■腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)
皆さんは、歩いていると足にしびれや痛みが出て、休むと楽になることはありませんか。これは「間欠性跛行(かんけつせいはこう)」といって、「腰部脊柱管狭窄症」という病気かもしれません。主に50代以降に多く、加齢で背骨の中の神経の通り道が狭くなり、神経が圧迫されて起こります。前かがみで楽になるのが特徴で、進行すると安静時にも症状が出ます。治療は薬やリハビリ、コルセットなどの保存療法が基本ですが、改善しない場合や重症例では手術が必要となる場合もあり、高齢化に伴い手術が必要となる人も増えています。閉塞性動脈硬化症による足の血流障害や、糖尿病による神経障害なども似た症状が出ることがあるため、これらと区別することが大切です。心配な方は早めに整形外科を受診しましょう。
前橋市医師会 日尾有宏