スポーツ 特集 東北楽天ゴールデンイーグルス 岡島 豪郎 勇退
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- 発行日 :
- 自治体名 : 群馬県千代田町
- 広報紙名 : 広報ちよだ 2025年12月号
Takero OKAJIMA
千代田町出身
全力で前へ ただひたすらに
■プロフィール
名前:岡島豪郎(おかじまたけろう)
生年月日:1989年(平成元年)9月7日
出身地:千代田町大字舞木
簡単な経歴:関東学園大学附属高校-白鷗大学
身長・体重:176センチ・82キロ
投打:右投げ左打ち。遠投110メートルの強肩と50メートル6.1秒の俊足を兼ね備える。2011年ドラフト4位で楽天イーグルス入団。13年に球団初となるリーグ優勝、日本一に1番打者かつ外野手として貢献。16年にはオールスターにも選出され、球界を沸かせる活躍を見せた。
本町出身の東北楽天ゴールデンイーグルス、岡島豪郎選手(36)が、2025年シーズン限りで現役を引退しました。岡島選手は関東学園大学附属高校、白鷗大学を経て2011年ドラフト4位で楽天に入団。捕手としてスタートしたプロキャリアでしたが、出場機会を求めて監督への直談判を行い、2013年シーズン途中に外野手へ転向。その後、進化を遂げ、多方面で存在感を示す活躍を見せました。
岡島選手を語る上で欠かせないのが、球団史上初の2013年リーグ優勝と日本一を達成した感動的なシーズンです。当時、岡島選手は1番打者としてひたむきなプレーでチームを牽引。ガッツあふれるプレーでチームメイトを鼓舞し、その明るい人柄がファンや仲間から愛される存在となりました。このシーズンは楽天ファンのみならず、多くの野球ファンの心に強く刻まれています。
さらに、2016年にはオールスターゲームにも出場し、その実力が広くプロ野球界に認められる存在へ。球団生え抜き選手として、長年にわたり献身的なプレーを続け、2024年には通算1000試合出場を記録するという偉業を達成。これは岡島選手の野球に対する情熱の賜物と言えるでしょう。しかしながら、ここ数年は度重なるケガや若手選手の台頭により出場機会が減少。本シーズンにおいては1軍での出場機会がなく、惜しまれながらも引退という選択を決断しました。
岡島選手のプレーは、常に周囲に勇気を与え、野球選手としての模範を示しました。その献身的な姿勢はプロを目指す選手たちへの希望となり、プロ生活を通じて多くの人々に夢と感動を届けた功績に敬意を表します。岡島選手の今後の人生への新たな挑戦にも心からのエールを送りたいと思います。
10月4日、楽天モバイルパーク宮城で行われた西武戦後、楽天イーグルス岡島豪郎選手の引退セレモニーが開催。試合では同じ群馬県出身の西武・高橋光成投手と対戦し、岡島選手は注目の場面で見事な中前打を放つなど素晴らしい活躍を見せ、大いに沸かせました。引退セレモニーでは両チームを代表して、楽天・則本昂大投手、西武・炭谷銀仁朗選手が花束贈呈に登場し、温かいエールを送りました。またサプライズゲストとして松井稼頭央氏が登場すると、岡島選手は感極まり涙する場面も。プロ野球人生を振り返るひとときとなり、満員の球場全体が感動に包まれました。その後、仲間たちに胴上げされ、何度も宙高く舞う姿が披露されました。
岡島豪郎選手は、14年間にわたり輝かしい活躍を見せ、多くの人々に勇気と希望を届けてくれました。東日本大震災直後、「がんばろう東北」を合言葉に、被災地の支援に尽力されるとともに、ふるさと応援団として千代田町の名を全国に広めてくださいました。さらに、車椅子寄贈をはじめ、ユニフォーム・バットの提供、ふるさと納税など、地域社会への貢献においても多大な努力を重ねてこられました。自身の故郷である千代田町に明るい希望をもたらし、地域に誇りを与える存在として、多くの人々から愛され続けました。岡島選手、14年間にわたる素晴らしいキャリアを本当にありがとうございました。
■岡島豪郎選手の軌跡
主な経歴
2011年 ドラフト会議で東北楽天ゴールデンイーグルスから4位指名を受け入団
2012年 6月20日、捕手として1軍デビュー 43試合に出場 打率258
2013年 球団初のリーグ優勝と日本一に貢献。台湾で行われた強化試合に日本代表「侍ジャパン」の一員として出場 1軍79試合に出場 打率323 出塁率405(規定打席には未達)
2014年 登録を外野手に変更、142試合に出場しチームトップの154安打、パ・リーグ5位
2016年 初のオールスターゲーム出場、シーズン終了後に背番号27から4へ変更、127試合に出場 打率252
2018年 選手会長に就任しチームの結束力向上に貢献
2019年 登録を外野手から捕手に変更、背番号を27に戻す。1軍出場なし(2月に左肩、5月に右肘の手術を受ける)
2021年 再び登録を捕手から外野手に変更 126試合に出場、打率280 56打点
2023年 114試合に出場 打率266 43打点
2024年 1000試合出場達成(生え抜き5人目)
2025年 10月4日現役引退。通算1011試合出場、3583打席 362得点 813安打 41本塁打 打点311 盗塁41 打率257
■ファンからのメッセージ
岡島選手、14年間本当にお疲れ様でした。いつも元気をもらってました。沢山のファンの方に夢と希望を与えて下さりありがとうございました!!第二の人生も応援させて頂きます。
宮城県 篠沢美樹さん
14年間お疲れ様でした。プロ野球選手という職業を選んでくれて、たくさんの希望を与えてくれてありがとうございました!永遠のMy HEROです!
宮城県 ひなさん
現役生活お疲れ様でした。ここ群馬、仙台、ビジターと遠方のスタジアムへ出向きたくさんの活躍する姿が見られました。これからも野球人として活躍が見られることを楽しみにしてます。
前橋市 ヒロさん
■岡島豪郎選手後援会
◇引退する岡島豪郎選手へのメッセージ
岡島選手、14年間の東北楽天ゴールデンイーグルスでの現役生活お疲れ様でした。プロ野球選手の平均現役年数が7年前後とされる中、10年以上プレーできるのは2割といわれ、岡島選手の活躍は誇るべきものです。2011年のドラフト会議で楽天に指名され、千代田町初のプロ野球選手が誕生した瞬間や、2013年の日本シリーズでの輝かしい活躍は、多くの人々の記憶に残っています。苦しい時期もありましたが見事復活し、私たちファンを長く楽しませていただき、感謝しています。近年、少子化の影響で野球人口が減少する中、岡島選手が「ファンの集い」で直接指導した子ども達から新たなプロ野球選手が誕生することを期待しています。新たな挑戦の成功を心より祈念いたします。
坂本嘉章 会長
■岡島豪郎選手 年度別成績

※「東北楽天ゴールデンイーグルス公式サイト」および「パ・リーグ.com」より
※1OPS…選手が塁に出る能力と長打を打つ能力を両方合わせたもの。OPS=出塁率+長打率
