子育て 〔特集〕地域と共にある学校づくり -所沢市のコミュニティ・スクールのこれから-

令和5年度から段階的に市内のモデル校で導入してきた「コミュニティ・スクール」が、4月から市内の全市立小・中学校でスタートしました!
「地域と共にある学校づくり」を実現するためのコミュニティ・スクールとはいったいどのようなものなのでしょうか。モデル校での取り組みを紹介します。

■コミュニティ・スクールとは
学校運営協議会を設置している学校のことです。学校運営協議会は、地域に住んでいる方や保護者、学校やこどもに関わる仕事に就いている方などが委員となり、学校運営に継続的に関わる会議体です。
学校は地域の特徴を活かし、創意工夫して特色ある学校づくりを進めています。今後、コミュニティ・スクールを通じて、学校・家庭・地域が連携・協働しながら、こどもたちの成長を育む視点で信頼関係を深め、「地域と共にある学校」を目指していきます。

■どんな活動をしているの?
令和5年度からモデル校としてスタートしたコミュニティ・スクールの取り組みを紹介します。

◆北野中学校区(北野小・北中小・北野中)『学校農園で交流』
PTAの協力を得て学校農園でじゃがいもや落花生を作り、こども食堂や近くの保育園に寄付をしました

○「ずっと所沢を好きでいてほしいから」/北野中学校区学校運営協議会会長 仲丸 知之さん
3つの小・中学校の学校運営協議会なので、会議では意見しやすい雰囲気作りを心がけています。こどもたちにも地域にも「所沢っていいところだな」と思ってほしくて、協議会として何ができるかを考えています。その姿も含めて、背中を見せ続けていきたいです。

○「私たちが作成したロゴです」/ロゴをデザインした吉村さんと中島さん
学校運営協議会から北野中学校美術部にロゴ作成のお話をいただきました。児童・生徒・保護者・先生・地域の方の投票で、私たちが考えたロゴが選ばれました。作成を通じてコミュニティ・スクールの考え方が浸透したと思います。
・北野中学校区コミュニティ・スクールの頭文字KCSをつなげ、地域全体がCSとしてつながってほしいという思いを表現しました
・3校の校章をモチーフに、人が手をつなぐ形をデザインしました。人々の個性が調和することをグラデーションで表しています
※ロゴは本紙をご覧ください。

◆椿峰小学校 TSNみらい会議 -Tsubakimine School Network-
「行きたい学校 帰りたい家庭 住みたい地域づくり」を目標にして、学校教育の充実のために、支援します

○「お互いに尊重し、関心をもって成長していきたい」/椿峰小学校学校運営協議会委員 鈴木 幹男さん
地域は、学校に関心を持つことが全ての始まりだと考えています。そして、地域と関わることで楽しみと喜びを体感してもらいたいです。私が生まれ育ったまちの小学校は廃校になりました。5年先、10年先も椿峰小学校やこの地域がずっと続いてほしいという思いが原点です。大人が変われば、こどもも変わると考えています。

○「地域でできることを、できる範囲で」/「見守りさんぽ隊」絹山さん
朝の犬の散歩に合わせて、「見守りさんぽ隊」として登校を見守っています。転んで泣いていたり、きょうだい喧嘩をしていたり、同じ日はありません。こどもたちと関わることが自分の楽しみになり、毎日、登校時間に合わせて散歩をしています。

◆松井小学校 ふらっとサポーター制度
地域の登録ボランティアが、いつでも気軽にふらっと来校し、こどもたちとフラットな関係でサポートします

○「これからも学校と協働していきたい」/松井小学校学校運営協議会会長 内野 久夫さん
松井小学校は開校150年。地域には卒業生も多く、小学校は地域のシンボルです。保護者のアンケートから、不登校という課題が見えてきました。そこで、校内で見守りや声かけをする「ふらっとサポーター」という取り組みを行い、学校に足を運んでいます。こどもたちに楽しい学校生活を送ってほしいという願いで活動しています。

○「地域全体で子育てを」/「ふらっとサポーター」冨田さん、林さん
松井小学校は地域に開かれた学校です。こどもたちは、ふらっとサポーターが学校にいても自然体で過ごしています。こどもたちへの声かけや挨拶、休み時間でのふれあいなど、学校の先生とは違う立場の大人がこどもたちと関わることで、新たな気づきにつながるといいなと思っています。

■所沢市の“宝”であるこどもたちのために
今後も、それぞれの学校運営協議会でさまざまな取り組みが話し合われます。所沢市の“宝”であるこどもたちの健やかな成長のために、「地域と共にある学校づくり」にご理解・ご協力をお願いいたします。
コミュニティ・スクールについての詳細は、学校教育課へお問い合わせください。

問合せ:学校教育課
【電話】2998-9238