- 発行日 :
- 自治体名 : 埼玉県本庄市
- 広報紙名 : 広報ほんじょう 2026年3月1日号
■あの日の「一歩」が人生を変えた…黒澤さんの歩み
支援者と繋がれたことで、自分は前に進むことができた。
吉沢病院 黒澤卓士さん
黒澤さんは、仕事中に心不全で倒れたことで、現在も心臓にペースメーカーを入れながら生活を送っている。
救急搬送後、心臓が5度も止まり、意識を失ったまま過ごした一週間もあったという黒澤さん。「後から聞いて、自分でも訳わかんなくなっちゃって。そんなドラマみたいなことあるのかなって思いました」。退院後も半年間は何もできず、心も時間も止まってしまったようで「自分が障害者なんだっていうことも受け入れられず、何をしていいかも分からなかった」と話す。
そんな中、転機となったのが児玉郡市障がい者就労支援センター(以下、就労支援センター)の加藤さんとの出会い。
知り合いからの紹介で就労支援センターを訪れた黒澤さんは「最初は不信感があったのか、全然話さなかった」と加藤さん。
その後、少しずつ思いを打ち明けられたことで、黒澤さんにも変化が生まれた。「全部打ち明けたら本当に楽になって。人間って聞いてもらえるだけでありがたいことってあるんだなって思いました」。支援者との繋がりが、黒澤さんの心を支えていった。
その後、就労支援センターの紹介もあり、体を慣らすため短時間勤務で市内の病院で働き始めた。疲れたら休憩し、勤務時間も相談しながら延ばしていく「リハビリ出勤」の形で勤務。職場では合理的配慮を受けつつ、できることはどんどん任され、清掃業務から総務の仕事へと役割も広がり、2年で正社員に。黒澤さん自身も「逃げずに挑戦したらどんどん仕事が楽しくなった」と話す。
倒れた経験は苦しみだけではなく、生き方を変えるきっかけにもなった。「倒れて良かったって言い方は悪いけど、倒れたからこそ変われた」。お酒もたばこもやめ、家族への感謝も言葉にできるようになったという黒澤さんは「母親に産んでくれてありがとうございますってはじめて言えたんですよ」と話してくれた。
インタビューの最後に、黒澤さんは同じように不安を抱える人へこう呼びかけた。「あの時、自分も就労支援センターに行って支援者と繋がり、障害者になったことを受け止められたことで、自分の生き方とか心の面も含めて生まれ変われたんだと思います。なのでまず、周りに甘えること。そして相談してみてほしい。自分だけで抱えていると何も良いことは生まれてこないんです」。
▽人生の「第二章」
今の生活を人生の「第二章」と話す黒澤さん。畑仕事という新しい趣味も生まれ、就労支援センターや職場へ野菜を届けることもあるそう。
▽ヘルプマークを着けての生活
前は着けられなかったというヘルプマーク。自分が障害者であることを受け止められた今では、出かけるときに必ず着けているとのこと。
■障害福祉 相談先ガイド
あなたからの連絡待ってます!
今回の特集をとおして、当事者の皆さんが一様に話していたのが「誰かと繋がることの大切さ」。そしてこのまちには、あなたを待っている「人」と「場所」があるということ。もし、あなたが行き場のない不安を抱えているなら、まずは相談することから始めてみませんか?
◆障害福祉全般に関すること
▽障害者手帳交付・各種サービスに関する相談
・本庄市障害福祉課【電話】25-1125
・支所市民福祉課【電話】71-5889
▽日々の生活や家族との関わりに関する相談
・児玉郡市障害者生活支援センター
〈身体に障害のある方〉
障害者生活支援センターさわやか(友愛会)【電話】25-5620
〈知的に障害のある方〉
障害者生活支援センターさわやか(梨花の里)【電話】25-5630
〈精神に障害のある方〉
障害者生活支援センターみさと(美里会)【電話】76-3646
▽障害に関する専門的・総合的な相談
児玉郡市障害者基幹相談支援センターYou and Iほみか【電話】71-4040
「どこに相談していいか分からない時は、ぜひご相談を!」
◆特に、就労に関すること
▽児玉郡市障がい者就労支援センター
「働きたい気持ちがある方は、ぜひご相談を!」
ハローワークなどと連携し、障害のある人と働く場所の架け橋として就労に関しての支援を行っています。
【電話】22-3064
◆こどもの発達に不安がある場合
▽本庄市こども家庭センター
〈乳幼児の発達や健康に関する相談〉
母子保健係【電話】71-4502
〈年中児以降の発達支援に関する相談〉
発達教育支援係(すきっぷ)【電話】27-5550
▽県立本庄特別支援学校
「地域とあなたを繋ぎます!」
地域のセンター的機能として、こどもの発達・支援に関する悩みに応じた相談を受け付けています!
本人・保護者、支援者(保育士・教諭等)問わず、どなたでもご相談ください!
【電話】24-3747
