- 発行日 :
- 自治体名 : 埼玉県春日部市
- 広報紙名 : 広報かすかべ 2025年5月号
◆112 春日部駅西口の整備
春日部駅西口は、かつては、水田や湿地帯(しっちたい)などが広がる土地でした。道路や側溝など都市基盤を整えるにあたっては、大量の土壌を埋め立て、固い地盤として整える必要がありました。
この土地基盤整備は、春日部駅西口の開発事業の推進を図るため、昭和37年(1962年)8月に設立された春日部市開発公社により進められました。
整備事業は、昭和38年(1963年)9月から11月にかけて、春日部駅西側の2万5千坪の地域で行われました。
この時の埋め立てに使用された土壌は、大宮台地の最南端にあたる花積(はなづみ)地区の住吉台(すみよしだい)(現在の住吉(すみよし)神社付近)から採取されました。
土壌の運搬にあたっては、国道16号から整備場所までの間に500メートルのダンプカー専用道路を設け、毎日、ダンプカー20台を使って運搬されました。(「広報かすかべNo.81昭和38年10月10日号」による。)
この土壌の採取により、花積地区の住吉台の景観は、台地から低地へと変貌しました。
昭和39年(1964年)12月には、春日部都市計画西部地区(第一)土地区画整理事務所が設置され、翌年の昭和40年(1965年)10月から、春日部駅西口周辺の街路や下水、側溝など都市基盤を整える事業が本格的にスタートしました。
問合せ:文化財課
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