- 発行日 :
- 自治体名 : 埼玉県狭山市
- 広報紙名 : 広報さやま 2025年4月号
令和7年第1回市議会定例会(会期2月21日~3月18日)で、小谷野市長が7年度の施政方針として、市政運営の基本的な考えや重点施策などを述べました。
今月は、その概要をお知らせします。
【施政方針の要約】
昨年、本市は市制施行70周年という節目を迎えました。令和7年も激動の時代と言われる昭和から100年、先の大戦終結から80年が経過するなど、大事な節目を迎えます。今日、私たちの置かれている環境は不透明で変動性が高く、先を見通すことは困難でありますが、私たちの視点を未来に置き、多くの市民の皆さまと力を合わせて課題解決に取り組んでまいります。7年度の予算案は、このような時代認識のもと、市民の皆さまの期待に応えることを念頭に編成いたしました。
「物価高騰対策」では、国の交付金を活用し、2カ月分の水道料金の基本料金の免除や、省エネ効果の高いエアコンへの買い替えを促進する補助事業、公立小・中学校の給食に係る食材費などの高騰分の支援を実施してまいります。
「若い世代を増やす」では、仕事と子育ての両立支援において、広瀬保育所に相談室を増設する他、民間保育所の保育人材確保に向け、新たに「保育士奨学金返済支援制度」を創設してまいります。
学童保育室は、本年4月に入間川地区に民間学童保育室が開設される他、夏季休業期間の保育体制を拡充するなど、引き続き待機児童の解消に向けて取り組んでまいります。
学校施設では、中央中学校の校舎空調設備更新工事や柏原小学校の校舎屋上改修工事を実施するなど、計画的に施設のリニューアルを進めてまいります。
「まちと産業に活力を」では、入曽駅周辺整備事業において、本年3月のまちびらき後も、引き続き良好な駅周辺環境の整備を目指して、既存駅舎の解体や換地処分を推進してまいります。
都市計画道路の整備では、8年度末の狭山市駅加佐志線の供用開始に向けて、道路工事などを実施するとともに、次期優先整備区間である入間川入曽線についても事業を推進してまいります。
一般市道や橋梁は、日常的な道路施設などの維持管理業務を民間事業者へ包括的に委託し、市民サービスの向上と業務の効率化に努めてまいります。
「楽しめる健康高齢社会を」では、保健予防の充実において、帯状疱疹ワクチンが本年4月から定期接種化されることから、周知啓発に努めてまいります。
ふれあい健康センターサピオ稲荷山は、より多くの方に利用される施設となるように、民間資金を活用したリニューアルに向けた取り組みを進めてまいります。
介護予防・重症化防止の推進では「いきいき百歳体操」について、さらなる自主グループの立ち上げなど、活動の継続について支援してまいります。
「市政運営をみんなの力で」では、危機管理防災対策において、トイレカーを配備する他、昨年好評をいただいたフェスタ方式の総合防災訓練を実施し、幅広い世代の防災意識の高揚を図ってまいります。
環境保全と脱炭素社会の実現に向けた取り組みでは、給食センターや保育所の廃食油から精製されたバイオディーゼル燃料を公用車などで使用し、カーボンニュートラルとサーキュラーエコノミーの推進を図ってまいります。
「さやま市民大学」は、本年10月より市の直営事業として再開することとしており、幅広い市民の皆さまに受講いただけるよう取り組んでまいります。
女性活躍の推進では、引き続き女性が働きやすい職場環境づくりに積極的に取り組む事業者への環境設備費用の一部を助成する他、市職員向けにフェムテックを活用した研修を実施し、女性特有の健康課題への理解増進を図ってまいります。
市民の安全と安心に関する施策では、引き続き特殊詐欺対策電話機などの普及促進を図ってまいります。また、6年度に設置した防犯カメラについては、今後も警察と協力し、一層の防犯対策・交通安全対策に努めてまいります。
市制施行70周年に際し、私たちが選んだ言葉は「ともに未来へ」でした。多くの市民の皆さまの絶え間ない努力の積み重ねによって、今日の狭山があり、私は本市が持続可能でより豊かなまちへ変わり続けることができるよう、市民の皆さまと「ともに未来へ」進んでいく決意であります。「変えられる未来を作ることができるのは、今しかない。」この言葉を信じ、本年も全力で市政運営に取り組んでまいります。
次のページでは、4つのテーマに沿って、今年度に取り組む重点事業をお知らせします。