くらし (特集)令和7年度市長施政方針・予算(2)

令和7年度に取り組む主な事業
第4次狭山市総合計画に掲げる4つの重点テーマに沿って、令和7年度に行う主な事業を紹介します。

【テーマ1】
■若い世代を増やす
若い世代の移住・定住を促進するとともに、子育て環境と教育環境の充実を図り、人口減少を克服する持続可能なまちづくりを進めます

≪狭山市の人口(社会増減の推移)≫

4年連続で大幅な社会増。転入者の約7割が30代以下の若い世代です

◇若い世代の移住・定住の促進…4,540万円
市内で親世帯と同居、近居する世帯に対し、住宅の取得や増改築に係る費用の一部を補助します。また、市内に住居を新築するか新築住宅を購入する若い世代に対し、費用の一部を補助します。

◇仕事と子育ての両立支援…2,833万2千円
8年度から広瀬保育所を基幹型保育所として運用するため、地域の子育て相談に使用する相談室の設置工事を行います。また、保育人材の確保と保育士が働きやすい環境整備に向け、市内の民間保育所などで新たに勤務する常勤保育士に対し、奨学金の返済支援のために月額15,000円の補助金を最長5年間交付します。
学童保育室は、引き続き民間学童保育室の誘致を進めます。また、特に利用希望の多い夏季休業期間(夏休み)の保育体制を充実し、受け入れ人数の拡大を図ります。

◇教育指導と教育環境の充実…3億1,393万9千円
民間スイミングスクールを活用した水泳指導「さやまっ子スイスイプロジェクト」の対象校を拡大し、小学校9校で実施します。
2年度に導入した、GIGAスクール構想に基づく児童・生徒の1人1台のタブレット端末を更新します。
不登校児童・生徒の心のケアと学習をサポートするため、教育支援センターや各中学校区の校舎内に設置したスペシャルサポートルームのスタッフを増員します。また、学校生活への適応が著しく困難な児童・生徒の学校生活を支援するため、特別支援学級の介助員を増員します。

【テーマ2】
■まちと産業に活力を
都市基盤の整備と産業の活性化を図り、人と企業に選ばれるまちづくりを進めます。

◇安全で利便性の高い道路の整備…4億7,256万3千円
都市計画道路について、7年3月に一部供用開始した、狭山市駅東口と東京狭山線を結ぶ「狭山市駅加佐志線」の8年度末の全線供用開始を目指し道路整備を進めます。また、次期整備優先道路である「入間川入曽線」の交通量調査や道路詳細設計などを実施します。
現場作業に従事する市職員の高齢化と人員不足を踏まえ、主に市が直営で実施していた道路修繕などの業務を民間事業者へ包括委託し、業務の効率化と市民サービスの向上を図ります。

◇新たな産業地の創出…1,500万6千円
圏央道インターチェンジ周辺地区において、産業地への転換を目指すために、周辺の自然環境や生態系などの環境に及ぼす影響を調査する計画を作成します。また、併せて権利者の事業に対する合意形成を図ります。

◇立地適正化計画の策定…870万3千円
少子高齢化などに対応するため、人口規模に合わせたコンパクトなまちづくりを推進していくための施策をまとめた「狭山市立地適正化計画」を策定します。

◇中小企業などへの伴走型支援…8,017万7千円
狭山市ビジネスサポートセンター業務に加え、狭山市産業労働センターで、事業者が異業種、異分野の企業などと交流し、オープンイノベーションが図れるよう取り組みを進めます。また、利用者同士の交流拠点として、コワーキングスペースを整備します。

◇狭山茶のブランド力向上…625万8千円
EXPO2025大阪・関西万博のResolution of LOCAL JAPAN展に、狭山市・所沢市・入間市・三重県鈴鹿市・奈良県生駒市と共同で日本茶の企画ブースを出展し、日本茶の魅力と狭山茶の産地としての本市の魅力をPRします。

◇安全で安心な上下水道…11億1,180万8千円
笹井配水場の耐震改修をはじめ、施設の計画的な更新や耐震化を進め、災害に強く安全・安心な水道水の安定供給に努めます。また、6年度に実施した人工衛星を活用した漏水調査の結果に基づき、現地調査を行い、漏水の早期発見に努めます。
下水道は、災害時のリスクを軽減するため、管渠(かんきょ)の計画的な調査、更新や耐震化を推進し、安全・安心な事業運営を行います。