くらし あるく、であう、まちのいいとこ。越谷まち歩きBINGO!越ヶ谷宿編(3)

■越ヶ谷宿の優しいおもてなし
旧日光街道越ヶ谷宿で、暮らし、営み、活動するなど自分らしい時間を過ごしている人たち。地域のことを他人事とせず、自ら考えて、汗を流し、一歩一歩を歩いています。受け継がれてきたものを守る人、新しい挑戦をする人、地域の未来のためにまちに関わり続ける人たちの優しいおもてなしが待っています。

▽まちづくりは、チャレンジして改善しての繰り返し
・(株)まちづくり越谷 代表 井橋潤さん

まちづくりのゴールやビジョンってよく聞かれるんですがコレって決めないようにしています。その時その時の状況でやりたいこととやるべきことを選択しています。僕にとっての「いいまち」は、お店がたくさんあって、人が集まってにぎわっていることかな。
おかげさまで、「CAFE803」を始めて9年経ちます。当時、家と仕事場のほかにあるもうひとつの居場所としてサードプレイスというコンセプトで開店しました。焼きたてのパンやランチのほか、長い時間居心地よく過ごせる工夫をしてまちづくりの情報も提供しました。今では、子育て世代の親子や何かを始めたい仲間のたまり場のようになっています。旧日光街道には、ここにしかないまち並みがあります。このまち並みで、食事をして、買い物をして、自分らしく過ごすようなサイクルができればいいなと。新しいコミュニティがたくさんできるまちにしていきたいですね。

▽みんなが楽しい種を拾える場所
・本のある蔵 糀屋 戸田道子さん

旧日光街道の蔵や古民家が落ち着くんです。もともと小学校で子どもたちに読み聞かせのボランティアをしていて、子育てが一区切りしたときに私設文庫を立ち上げました。その後、この蔵を借りて読書が楽しめるカフェを始めたんです。この場所でチャレンジする人たちのつながりが生まれ、たんぽぽの綿毛のようにそれぞれの場所で花を咲かせてもらえればいいなと思っています。

▽ふらっと遊びに来てもらいたい
清水屋せんべい店 神谷賢さん
せんべいって越谷市の伝統的手工芸品なんです。食べたら無くなってしまうのに面白いですよね。受け継がれてきた伝統も大切ですが、もっと気軽に食べてもらいたいと思っています。地域の人の日常のおやつとして愛されていることが誇りです。旧日光街道は、人と人との距離が心地いい。ふらっと遊びに来たら自分のお気に入りに出会えるのでは。カフェなどで気楽に過ごすのもおすすめです。

▽ご近所付き合いと暮らしやすさが魅力
・植木屋人形店 会田ひろみさん

生まれてからずっとここに住んでいます。昔から住んでいる人が多いので、ご近所付き合いもあり、お祭りのときはみんなで盛り上がります。江戸の十軒店で学んだ職人がこの場所で人形製作を始めたのが越谷のひな人形の起源と言われています。関東三大ひな市と呼ばれるほどだったんですよ。子どもの頃はたくさんお店もありました。家族みんなで楽しめるお店が増えたらうれしいですね。

▽昔から変わらないモノ
・岡埜製菓店 4代目店主

季節の和菓子などを一つ一つ丁寧に手作りをしています。地元の高校の卒業式で配られる紅白まんじゅうも昔から変わらない味にこだわっていて、卒業生がお店に買いに来てくれることもあります。「越谷くわい銘菓」をもっと多くの人たちに知ってもらえれば。私が子どもの頃はお店もたくさんあってにぎわっていました。旧日光街道の歴史や文化を大切にしていきたいと思っています。

▽まちの活気はまつりの活気から
・久伊豆神社 小林威朗さん

旧日光街道の距離感が好きなんです。顔が見えて声が届くと気遣いや交流が生まれますよね。街道沿いの住民の皆さんとも積極的に関わることを心掛けています。越ヶ谷秋まつりは、かつて「ばか祭り」と言われるほどにぎわっていたそうです。皆さんと一緒にまちの活気を取り戻すチャンスはまつりにあるのかなって。昔ながらのまちの景観や祭りの熱気で越谷モデルのまちづくりができればと思います。

▽暮らしになじんだ新しい生き方
・came came 30 CAFE and BURGER 鈴木美緒さん

旧日光街道は古き良き風情の中で、新しい暮らしができるまち。人のつながりがしっかりあることも魅力だと思います。実家がパン屋をやっていたので、自分もいつかはカフェをやりたいと思っていました。この場所で開店できたのも人との縁がきっかけです。この街道沿いで定期的に開催される朝市があったらなって。早起きして今日のごはんは何がいいかなと考えるのって、すてきですよね。

▽旧日光街道から越谷のまちづくり
・油長内蔵 若色欣爾(きんじ)さん

まちづくりは、古代から、中世、近世、現代と社会の進歩とコミュニティにあわせて変化してきました。旧日光街道を「みちまちづくり」のモデルケースとして捉え、未来のまちづくりに生かしてほしい。大切なのは、町並みはみんなのものという意識です。地域住民が中心に「みち」を地域資源として捉え、既存のルールに縛られない規制緩和なんかも検討すれば面白いまちになるのでは。

▽昭和レトロと温故知新
・旧日光街道・越ヶ谷宿を考える会 会田眞理子さん

ぬ志徳陶器店や笹谷陶器店前で開催した「軒先ショップ」は多くの人でにぎわい好評でした。若い学生さんに売り子をお願いして昭和レトロの陶器などを販売したんです。口コミで広まって遠方から来てくれる方もいて、大盛況のにぎわい。また、雛めぐりなどのイベントでつるし雛の展示もしています。古いものを残しつつ、今住んでいる人が暮らしやすい新しいまちになるのが理想かな。

▽物として残していく意味
・旧木下半助商店 漆原直子さん

子どもの頃から古い建物や道具が好きで、亡き伯母の嫁ぎ先の木下半助商店にはときどき通っていました。この建物と旧日光街道を大切にしたいと思い、国登録有形文化財の登録申請をしました。実際に相続するとなると迷いも出ましたが、この建物がなくなるのは嫌だという気持ちが強くて。お店はもうやっていませんが、イベントやお祭り等があるときには、シャッターを開けて皆さんが立ち寄れるようにしています。今年の雛めぐりでは、ある若い男性が「この家ヤバいっすね」「こういう建物は絶対に取り壊したらダメッすよ」と言いながら帰っていったのが印象的でした。歴史や文化を伝えるには、今あるものを大切に保存し活用する必要があります。まちづくりシンポジウムの開催に向けて準備を進めています。旧日光街道の活性化につなげていきたいです。

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