くらし 〔特集〕いつもあなたの隣に 民生委員・児童委員(1)

「福祉のことって難しい…」
「心配ごとや困りごとを、誰に相談すればいいかわからない…」
そんなとき、地域の身近な相談相手として行政や専門機関に橋渡しをするのが民生委員・児童委員。地域のサロンやイベントなどにも顔を出し、いつも皆さんを温かく見守っています。
今回は、そんな身近で、でもまだ知られていない民生委員・児童委員について特集でご紹介します。

■民生委員・児童委員とは
「民生委員」は、民生委員法に基づいて厚生労働員法に基づいて厚生労働大臣から委嘱された非常勤の特別職地方公務員です。地域住民の立場から、生活や福祉全般に関する相談・援助活動を行っています。
「児童委員」は、妊娠中の心配事や子育ての不安に関する様々な相談や支援を行っています。
全ての民生委員は児童福祉法によって児童委員も兼ねています。子育てのことから介護の悩みまで幅広い相談を受け付けるのが「民生委員・児童委員」です。

■子ども支援が専門の「主任児童委員」
「主任児童委員」は、子どもや子育てに関する支援を専門に担当する民生委員・児童委員です。内容に応じて、相談者の地区を担当する民生委員・児童委員や、行政・学校などと連携して支援活動を行っています。
また、地域の子育てサロン、プレパパ・プレママセミナー、親子教室のサポート、子育て世帯の訪問など、子どもたちの支援について幅広く活躍しています。
北本市では、各地区に2人の主任児童委員がおり、未来を担う子どもたちの成長を見守っています。

■どんな活動をしているの?
民生委員・児童委員は、地域のお年寄りや障がいのある人などを把握し、安否確認や見守り活動、子どもたちへの声かけを行っています。
また、介護の悩みや子育てへの不安、経済的困窮による生活上の心配ごとなど、様々な福祉相談に応じます。内容に合わせた福祉サービスのご紹介や行政・専門的な支援機関とのつなぎ役として活躍しています。
そのほか、安全パトロールや地域サロンのサポート、学校や地域の行事への参加、社会福祉協議会の業務協力などを行っています。
もしも、地域で見守りや福祉支援が必要と思われる人に気づかれましたら、ぜひ、民生委員・児童委員にお知らせください。

■民生委員って楽しいよ!
地域に知り合いが増えて、知らなかったこともたくさん知ることができました

◇浅間神社Cafeにて
東間浅間会館で、民生委員・児童委員さん含めた地域の人たちで開催した、子どもから大人まで過ごす居場所「浅間神社Cafe」。民生委員・児童委員の杉山一枝さん、輕部キヨ子さん、髙橋幸子さんが、ご近所さんに声をかけて回り、談笑しています。皆さん、地域の人たちからのご相談を受けて、心配なご家庭に訪問に行ったり、子どもたちの登下校の付き添いをしたりと活躍されています。大変なことも多い民生委員・児童委員ですが、「地域に仲間がたくさんできて、制度や専門機関のことも新しく知り、視野が広がりました」「いろんな人たちに民生委員をやってみてほしいです」と話してくださいました。

■民生委員・児童委員の担当地区
北本市の民生委員・児童委員は、市内を8つに分けて単位民生委員・児童委員協議会を組織しています。そこからさらに細かく地区担当に分かれて活動しています(細かい地区割・委員名簿を本紙特集面(7)-(8)ページに掲載)。単位民生委員・児童委員協議会では、委員それぞれの活動を通じて把握した地域の課題を共有し、対応方法の検討、委員への研修を実施して資質向上と地域福祉の推進に取り組んでいます。

■こんなとき、ご相談ください!
◇介護のこと
・介護サービスを受けたいけれど手続きがわからない
・家族の介護で悩んでいる

◇暮らしの不安
・生活が苦しい
・災害時や、もしもの時に不安

◇子育てのこと
・子育てのことを相談できる人がいない
・子どもが学校に行きたがらない
・子育てがうまくいかない

◇地域のこと
・高齢者サロンや子育てサロンに参加したい

◇福祉サービス
・困っているけれどどこに相談したらいいかわからない
・どんなサービスがあるか知りたい

問合せ:共生福祉課地域福祉・監査担当
【電話】594-5534