スポーツ 【特集】東京2025デフリンピックを応援しよう(1)

■東京2025デフリンピック
2025.11/15(土)-26(水)
◇日本選手団旗手
空手日本代表　小倉涼(りょう)選手　市内在住

日本選手団のメダル獲得が期待される国際スポーツ大会です。
みんなでデフアスリートを応援しましょう!

■デフリンピックとは
デフ+オリンピックのことで、デフ(Deaf)とは、英語で「耳がきこえない」という意味です。デフリンピックは1924年にフランスのパリで初めて開催され、4年毎に世界規模で開催されている「きこえない、きこえにくい人のためのオリンピック」です。東京2025デフリンピックは、日本で初めての開催であるとともに、100周年の記念すべき大会です。
今大会の参加国は、70～80か国の国・地域で、21の競技で約3,000人のデフアスリートが出場します。日本選手団は、271名出場予定です。前回大会は、95名の選手が出場し、史上最多の30個のメダルを獲得しました。

■デフリンピックの特徴は?
競技のルールは、きこえる人と同じ国際ルールに準拠して行われます。それに加え、音の代わりにスタートランプや旗を利用するなど、選手が公平に競技に参加できるよう工夫されています。また、競技の公平性を図るため、競技場に入った時点から補聴器などを外すこととされています。

■東京2025デフリンピック　小倉選手競技日程
形：11月23日(日)10時から
組手：11月24日(月)10時15分から
会場：東京武道館(東京都足立区綾瀬3-20-1)
・事前申込み不要で、無料で観戦できます。
・競技開催時は競技動画を第25回夏季デフリンピック東京公式YouTubeで配信予定です。
入場無料
◎詳しくはこちら
※二次元コードは本紙P.2をご覧ください。

■PROFILE
小倉涼選手
(2000年埼玉県生まれ)
前回大会で空手競技の「女子組手61キロ級」と「女子形」で金メダルを獲得。
坂戸ろう学園中等部卒業。
卒業後、川越西高校、大東文化大学に進学。
現在は坂戸ろう学園に勤務しながら、東京2025デフリンピックでの2種目連覇を目指す。
今回大会では、日本選手団の旗手を務める。

JDKF.大会：女子個人形、女子個人組手で優勝
世界ろう空手道選手権大会：
・女子個人形　準優勝
・女子無差別級　優勝
前回のブラジル大会に続く、形・組手両競技で2連覇を目指して頑張ります!

◎広報企画あいらぶ手話(広報さかど2024年11月号)にも出演していただきました!

■小倉選手に聞いてみました!
Q：空手ってどんなスポーツ?
A：形(かた)と組手の2種目があります
形…仮想の敵に対する攻撃技と防御技を一連の流れとして組み合わせた演武。技の正確性や姿勢の美しさも含めて判定が行われます。
組手…コートの中で、2人の選手が1対1で戦う競技。スピード感と迫力がある試合が特徴です。技が決まると点が与えられ、難しい技ほど得点が高くなります。

Q：空手の魅力はどんなところですか?
A：形は初めて見る人でも感じられるキレやスピード、思わず息を止めてしまう迫力があるのが魅力です。組手は瞬きをする間に決まる速い技で、相手との駆け引きが行われます。どんなに大きい相手でも、駆け引きや工夫次第で勝てるという点に、魅力があると思います。

◇デフ空手の特徴
「組手」では、審判員が声で合図を出す代わりにライトを使い、開始、技が決まった際の「やめ」、注意、終了等を知らせます。