- 発行日 :
- 自治体名 : 埼玉県日高市
- 広報紙名 : 広報ひだか 令和7年12月号
早いものでもう一年を締めくくる月になりました。大阪・関西万博や東京2025世界陸上など、今年はグローバルな出来事がありました。
さて、先日臨床心理士の講演会に参加しました。一部をご紹介します。
■「ほめる」とは
普通のほめるは「えらかったね」「上手にできたね」等ですね。カウンセラー流のほめるは更にプラスの感情を引き出す言い方になります。例えば(1)励ます「もうちょっと○○だとなおいいね」(2)関心を持つ「それなぁに?」(3)感謝する「~してくれて助かる!ありがとう」言い方は子どもの年齢や個性によって違ってきます。
もちろん𠮟ることも大事です。𠮟る、とは「間違ったことを正す」ことで、「𠮟られないようにしよう」という基準が作られます。ただ、マイナスな感情なのでやる気のエネルギーは奪われます。子どものやる気を高めるために「ほめる」と「𠮟る」のバランスを大切にしたいですね。
■ほめる時の4つのポイント
・具体的に…「ちゃんと」「しっかり」等の抽象的な言葉は避ける。「30分集中してできたね」「苦手な事でも進んで取り組めたね」等。
・100%できなくても…ほめどころを多くする。例えば(1)やり始め(2)やり途中(3)終わり間際(4)終わり。それだけでも4回ほめられます(終わってからほめると1回しかほめられません)。
・ほめる時はほめ、𠮟る時は𠮟る…メリハリをつけましょう。
・子どもに分かりやすく…手を止めて、お互いを見てから話をする。
日常生活は悪い事が目立ちがちです。また年齢が上がるにつれて感情を表出しなくなってきます。それでもほめどころを探し続けて生活することが大切です。
※今回の教育相談室だよりは実際の教育相談の現場で得た知見・経験をお届けするため、原文のままとしています。
