健康 健康一口メモ 目薬の使い方

皆さんの目を守り、お薬の効果を充分に発揮するため、目薬を上手に使いましょう。

■目薬1本は何日でなくなるか?
目薬の1本当たりの量をご存じですか?医療機関で処方する目薬の多くは1本当たり5mlです。(市販の目薬には大容量のものもありますが、今回の説明では除外します。)
目薬1滴の量は約0.05mlのため1本の容量は100滴分に相当します。
例えば1日2回両眼に目薬を点眼すると25日分、1日4回両眼に点眼すると12.5日分になります。
目の表面に保持できる点眼量は約0.03ml程度なので1回の点眼には1滴で十分です。実際には何滴もさしてしまう方もいるでしょう。
しかし、多く点眼しても目に入らずあふれてしまうだけです。
また数種類の点眼をする場合は、少なくとも5分程度の間隔をあけて下さい。点眼間隔が短いと先に点眼した液が、後に点眼した液に洗い流されてしまいます。さらに1日の点眼回数にも注意してください。回数が少ないと薬の働きが弱まり、多すぎると治療効果は変わらないのに副作用がおきることがあります。

■目薬の使用期限は?
目薬の容器に記載されている使用期限は、未開封の状態で適切な保管を行った場合の期限です。開封後の使用期限は、使用方法・保管方法を守り約1カ月を目安にしてください。
ただし、開封後1カ月以内でも目薬に変色、濁りなど異常があった場合は使用を中止して、すみやかに医師や薬剤師に相談してください。
保管方法は薬の種類により常温・冷所・遮光など異なるため確認してください。

■目薬のさし方
まず手を洗って清潔にしましょう。顔を真上に向け、目薬を持っていない手で下まぶたを軽く引き下げます。目薬の容器の先端がまつげやまぶたに触れないように気をつけて目にさします。目薬をさした後は、まばたきをせず、1分程度軽く目頭を押さえ目を閉じてください。そのあと目のまわりについた余分な液をティッシュなどでふきとってください。

〈提供:(一社)桶川北本伊奈地区医師会〉