文化 みよし歴史探訪

■れきしとくらし 第四十五回 サガヤマ遺跡 その(1)
これまでの広報で扱ってきた遺跡たちは、畑などの地表面で土器や石器が拾える範囲から推測される場所を遺跡として指定し、発掘調査でその範囲を確定しています。しかし、平成24年に新たな埋蔵文化財包蔵地(遺跡)として指定されたサガヤマ遺跡の場合は、ちょっと事情が異なります。
サガヤマ遺跡は、三富開拓地割遺跡内の県道さいたま・ふじみ野・所沢線、(通称「ケヤキ通り」)の歩道拡張整備工事に伴う試掘確認調査の際に発見された遺跡です。もともと三富開拓地割遺跡の試掘確認調査は、古絵図に描かれた三富開拓に伴う溝跡を確認することが主な目的の調査でした。これまでにも歩道拡張の際には県道に沿って数次にわたって調査が行われており、複数箇所で溝跡を確認していました。サガヤマ遺跡を発見したときは、溝跡を確認することはできませんでしたが、偶然にも旧石器時代の石器集中を新たに発見することにつながりました。
サガヤマ遺跡は、砂川または権平川(ごんべかわ)の流れにつながると考えられる埋没谷の右岸に位置しています。付近の埋没谷の傾斜地形が地元で「サガヤマ」と呼ばれていたことから遺跡の名前となりました。この埋没谷は所沢市大字中富にある月野原遺跡のあたりを水源とし、下流に行くにしたがって、三芳町の中西遺跡、サガヤマ遺跡、中東第二遺跡とつづいています。
サガヤマ遺跡では、16平方メートルの狭い調査範囲から、石器集中1か所、炭化物集中は2か所出土しており、石器集中については、900点以上の石器が出土しています。これらの石器は複数接合しており、原石から石器を作り出す手順を復元ことができます。
次回はサガヤマ遺跡で出土した遺物について見ていきます。

問合せ:文化財保護課
【電話】258-6655