スポーツ 町長コラム(28)

■柳儀斉福田八之助源正儀
講道館柔道の創始者嘉納治五郎の師匠「福田八之助」は、現代の長瀞町本野上の上袋地区に生まれました。若い頃から柔術を学び、もはや近隣には自分より強い者はなしと、24歳で江戸に出て天神真楊流の磯正智の門に入り、6年で師を超えたと言われています。本名は持田千代吉ですが、故あって福田の姓を名乗りました。明治12年52歳で病没。その後御遺族が生誕地に碑を建てる際に、嘉納治五郎に碑文を依頼し、昭和5年9月多宝寺に碑が建立されました。この度「埼玉県柔道整復師会」の皆様の御芳志により「福田柳儀斉の碑説明板」が設置され、案内をいただき3月16日の除幕式に出席しました。当日は生憎の天気ではありましたが、八之助先生の喜びの涙と受け止めました。参加者の顔ぶれも知らず、会場に入りびっくり、日本柔道整復師会会長や副会長を始め近隣県の会長等、立派な方々25名を前に只々緊張の連続でした。県柔道整復師会様の御尽力で立派な説明板が出来たことに心から感謝を申し上げるとともに、これほど立派な先生を輩出しておきながら今日まで町として何もせずにきたことをお詫びし、これからはこの「頌徳碑」を多くの方々に知っていただけるよう、努力していくと挨拶をさせていただきました。県柔道整復師会大河原会長からは、「今後は全国柔道整復師、柔道家の聖地になってほしい」との御言葉をいただきました。多宝寺にある「福田八之助碑」を多くの皆様に見てほしい、その功績を知ってほしいと切に願っています。
感謝

「つよく やさしく うつくしく」世界女子柔道家の母 福田敬子
福田八之助孫娘2013年アメリカにて没(99歳)