文化 文化財ノート No.86

■「秩父大神社聖天宮と聖天神楽」
般若に所在する秩父大神社は、聖天様と親しまれています。創立時期は明らかではありませんが、法性寺の近くに歓喜天(聖天)を祀ったのが起源と伝えられ、もと「聖天社」と称しました。神仏分離後、秩父神社の祭神を勧請し「秩父大神社」と改称されました。
「聖天宮」(町指定有形文化財[建造物])の現存する棟札には「奉再建聖天宮、寛政八年三月吉日、願主坂本善右衛門、大工井坂近江守上州群馬郷上小鳥村(*高崎市)、神主神田山城守」とあり、寛政8年(1796年)の再建と記されています。精巧な彫刻と彩色が施され、装飾的な社殿建築です。
令和6年度に、覆堂の建替えが行われ、建替え後初の祭典が4月13日に行われました。当日は今年も、神楽殿では聖天神楽保存会による「聖天神楽」(町指定無形民俗文化財)が奉奏されました。
地域の方々の手により、文化財が守られています。

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