しごと いのちに寄り添う仕事 看護のチカラ

~5月12日は看護の日~
5月12日は近代看護の基礎を築いたフローレンス・ナイチンゲールの誕生日に由来した「看護の日」。
看護職(※)は病院や診療所だけでなく、訪問看護や福祉施設、公的機関などのさまざまな場所で必要とされる職業です。
県では、一人でも多くの方に関心を持っていただき、その一翼を担っていただけるよう、教育支援をはじめさまざまな取り組みを進めています。
※看護師、准看護師、保健師、助産師

■看護職の仕事って?
◇看護師、准看護師
看護師は入院(入所)・在宅療養している患者さんの支援や、診療や治療、検査の補助を行います。
また、患者さんやご家族の不安を取り除き、心のケアをすることも大切な仕事です。准看護師は、医師や看護師の指示の下、看護の業務を行います。

◇保健師
保健所で乳幼児健診や予防接種、各種がん検診など地域住民の健康管理を実施しています。
また、企業などでは、社員の健康相談やメンタルヘルス対策、復職支援など働きやすい環境を整える役割を担っています。

◇助産師
出産の介助、妊産婦への保健指導のほか、思春期・更年期の性に関する相談など、生涯にわたるさまざまな健康相談に応じます。
女性だけがなれる専門職で、助産院を開業することも可能です。

■看護職になるためには?
法律で定められている必要な教育を受け、国家試験(准看護師は都道府県の試験)に合格し、免許を取得する必要があります。
さまざまな教育機関で教育を受けることができ、学校ごとに特色もあります。

例:看護師になるための進路コース

県内には看護職を養成する大学・専門学校が41校あります。県立の施設としては、保健医療大学(千葉市)※、野田看護専門学校(野田市)、鶴舞看護専門学校(市原市)、幕張総合高校看護科(千葉市)の4校があります。
※現在、大学院の設置や施設整備、リカレント教育の充実など機能強化に向けた検討を進めています。

「千葉県保健師等修学資金貸付制度」
将来、県内で看護職として就業しようとする方を対象に、修学資金の貸し付けを行っています。
免許取得後の一定期間、県内で看護職として働くことにより、貸付金の返還が全額免除されます。
・令和7年度の新規貸し付け募集中
(5月16日(金)まで)

■現役看護師からのメッセージ
◇(一社)千葉県訪問看護ステーション協会 会長
医療法人社団きさらぎ会 緑が丘訪問看護ステーション 所長
山崎 潤子(やまさき じゅんこ)さん
養護教諭に憧れて看護師を目指しましたが、学ぶうちに医療現場で働きたいと思い、卒業後は大学病院に就職しました。その後、訪問看護ステーションに転職し25年目になります。訪問看護を始めた頃は、利用者の方の自宅に一人で訪問することの責任の重さに不安を感じることもありましたが、利用者の方との出会いから教えられることも多くありました。看護師として知識や経験を生かし、病気や障がいがあっても自分らしい生活を送ることができるように支え、寄り添えるすてきな仕事だと感じています。

◇県総合救急災害医療センター ICU(集中治療室)勤務
髙橋 彩絵(たかはし さえ)さん
将来を考えた時、専門職で自立でき、幅広い働き方が可能になると考え看護師を志しました。看護専門学校卒業後は系列病院のICUで3年間勤務し、高度医療や災害分野に挑戦したいと考え、県総合救急災害医療センターに就職しました。初めは、患者さんの重症度の高さや慣れない人間関係などに翻弄(ほんろう)される毎日でしたが、同期や先輩方が支えになってくれました。現在は、千葉県地域災害派遣医療チーム(CLDMAT(シーエルディーマット))への参加など自分の叶えたい看護に挑戦できています。なりたい自分に向かって挑戦を続けられる看護師を目指してみませんか。

■看護の魅力に触れてみませんか?「看護の日・看護週間イベント」

内容:各種測定、健康相談、看護進路相談、キッズ白衣体験など
※申し込み不要・無料(安房医療福祉専門学校のみ要事前申し込み)

■ご相談は「千葉県ナースセンター」へ
「看護師ってどんな仕事?」「看護師になりたい」と夢を描く学生や、就職活動中の看護職の方を対象にさまざまな支援を行っています。
・ふれあい看護体験、出前授業
・看護進路相談
・無料職業紹介、再就業支援 など

問合せ:千葉県ナースセンター
(平日9時~17時)
千葉市美浜区新港249-10【電話】043-247-6371

問合せ:県医療整備課
【電話】043-223-3877【FAX】043-221-7379