子育て けんこう いんざい 265

■子どもの口腔(こうくう)機能を育もう
6月4日から歯と口の健康週間がはじまります。皆さんは自分や家族の歯や口にどの程度関心がありますか。
下表は令和4年度の幼児健診で、虫歯があった子どもの割合です。印西市は国や県と比較しても虫歯が少なく、市内に住んでいる保護者の口腔への関心の高さが伺えます。

◇口腔機能ってなんだろう
口腔は歯だけではなく、唇から喉までを指します。その機能は食べる、話す、呼吸するという活動に大きく関わる身体機能です。これらは、生命維持において非常に重要な役割を担っており、健康維持や増進に直結し、口腔機能の発達が成長や発育に大きく影響する可能性もあります。

◇口腔機能発達不全症とは
この疾患は、平成30年に新しい病名として医療保険でも診療が受けられるようになりました。治療の対象は口腔機能の発達過程にある子どもです。主な症状としては、食べ物をかむことや飲み込むことがうまくできない、滑舌が悪い、特定の言葉がうまく発音できない、鼻呼吸ができず口が常にぽかんと開いているなどがあります。また、子どもに症状の自覚が少ないことも口腔機能発達不全症の特徴です。
子どもだけでなく、保護者も症状に気づかないこともありますので、次の項目をチェックしてみましょう。
・食事の時間が極端に長い、または短い
・軟らかい食べ物を好んで食べている
・爪を噛む癖、指しゃぶりの癖がある
・食いしばりや唇を吸引する癖がある
・言葉が不明瞭なことがある
・頬杖をつく癖など、姿勢が悪い
口腔機能の発達は個人差が大きいため、気になることがあればかかりつけの歯科医に相談してください。

問合せ:子ども家庭課母子保健係
【電話】33-4762