くらし 令和7年度 施政方針

3月6日、議会定例会の初日。
冒頭のあいさつに立った麻生町長は、令和7年度の所信を表明しました。

芝山町長
麻生 孝之

■プラス効果を波及
私は、令和3年12月に町長に就任し、今年度は、4年任期の最終年です。就任以降、成田国際空港の更なる機能強化に伴う、新しいまちづくりを中心に職務を遂行して参りました。職員と共に事業を進め、簡易水道の整備、住宅拠点開発など、空港機能強化にかかるプラス効果を最大限に発揮するため、全体を捉え、外的要因、また環境や状況の変化を予測し、今後、さらにスピード感を持って取り組みます。また、大規模事業の進捗とバランスを見極め、町全体の状況を配慮し、皆さんからの要望にも応えていかなければならないと考えます。

■インフラ整備
▽住宅拠点整備
今年度予算で、引き続き空港機能強化や拠点整備に係るものを柱に計上しており、町内3か所の住宅拠点整備は、重要施策です。
小池地区は、昨年度と同様に、土地区画整理事業の認可取得を目指し、計画区域内の道路整備、95号線は仮橋架設などの工事や埋蔵文化財発掘調査を行い、道路や都市公園の整備に向け、事務作業を進めてまいります。
川津場地区は、今年12月の造成完了後、山万株式会社さんによる住宅建設工事の開始を予定しています。
千代田地区は、昨年度に勉強会を立ち上げましたので、地権者町・空港会社・民間企業との意見交換を行い、空港機能と連携したまちづくりを目指します。例えば、ホテル・飲食などの商業施設、航空関連訓練施設や教育施設・社員寮・保育施設など地域の方々や空港で働く人々の生活利便性向上に資する地域づくりが目標です。

▽簡易水道事業
引き続き配水管の布設工事を行い、浄水場建設に向け、修正設計などの準備を進めます。

▽公共交通
あいあいタクシーが、国際医療福祉大学成田病院まで乗り入れ、ウィラーエクスプレスの高速バスも新木場路線の運行がスタートしました。

■未来への布石
▽農業
農業振興計画の策定をしっかりと進めます。また、農作物の高温対策も昨年度に引き続き取り組んでまいります。

▽産業誘致
「成田新産業特別促進区域基本計画」の変更により、新たに、「精密機器」「航空宇宙」「健康医療」「農業」「観光」の5つの産業が追加されました。空港周辺地域に、産業の集積が図られるため、空港に隣接している本町の強みを活かし、雇用の拡大や税収増に向けて積極的に取り組み、様々な角度からアプローチしたいと思います。

▽教育・子育て支援
昨年10月に、教育と子育ての一体化として機構改革を行いました。今後はこども教育課とこども保健課の連携を強化し、子ども達や、その家族に寄り添いながら、守り、成長を後押ししていく環境を構築していきたいと考えます。

▽安心安全
災害や犯罪から町民を守ることは、町の最重要施策と考えます。防犯カメラの設置に向けて、制度設計を図るように防犯灯の設置と併せて指示しました。さらに、山武警察署にパトロール強化を依頼し、私服警官を含め、昼夜問わず警戒に当たっていただいております。

■つなげよう、未来へ。芝山町
▽町制施行70周年
10月には記念式典を予定しています。先人の方たちが築いたこの町をしっかりと次世代に残し引き継ぐのが我々の役目だと思います。邀しい反対闘争を経て、60年近く空港と共に生きてきた町です。空港と一体的な町づくりを進めていく中で、騒音問題に起因した課題も、解決に向けて取り組まなくてはなりません。私たちの世代で、答えが出せるように努めます。
「空港との共生共栄を実感し、小さな町であっても、町民の皆さんがより多くの幸せを感じてもらえるまちづくり」
この事を念頭に、職務を遂行していく所存です。